グリーン産業政策

捨てられない誇り――風車ブレードたちが始める“第二の回転人生”

私は沿岸の風車群の一枚、第三世代・南東端の風車ブレードだ。永年の海風とともに擦り減り、世間からは「そろそろ引退だろう」と見られる身分だが、われわれブレードの誇りは風とともにある。昨今、人間の諸君による“グリーン成長戦略”やカーボンニュートラル熱はなかなかの盛り上がりを見せている。しかし、彼らの新設意欲に隠れて“僕たちのその後”については誰も論じてこなかった。
サブスク配信

切り株村のキノコが主催、“胞子サブスク”配信で森が踊る夜

本日は森の深部、切り株村からお届けします。私は樹上ナメコ。滑りやすいがゆえに人間どもから人気ですが、このごろは同族たちと新しい文化の波に乗っています。そう、それは「サブスク胞子配信」。人間界でも流行しているという動画や音楽のサブスクリプション・サービスに影響され、わたしたちキノコ仲間が密かに取り組むエンタメ革命についてお話ししましょう。
デジタル行政改革

アリ塚発!行政データ大改革 ネットワーク根っこ化計画急進

巨大な松の傍ら、年季の入ったアリ塚からこんにちは。地表でせっせと巣路を広げているアカヤマアリ、今朝も働き蟻の交信所から省察レポートをお届けします。最近、人間界では「自治体DX」なるものが行われているそうですね。電子署名や行動データの利活用だとか……ぬかるんだ地中で通信インフラといえば、我々の根気の糸、そのもの。なんでも、市役所という巣の奥底まで情報の流れを効率よくしようと躍起になってるとか。
AIビジネス活用

クラウド苔群が見た!雨上がりのAIチャットボット成長戦線――意思決定は“蒸散アルゴリズム”に通ず?

森の東側斜面、ひんやりとした岩の上からこんにちは。私、コアカミドリゴケ群のひと株です。最近人間たちが騒いでいる「AIビジネス活用」という現象、ぼくらにはちょっと不思議で興味深い風景です。なにせ、何百年と変わらぬ苔の営みには「クラウド」といえば空の雲。けれど人間世界では、どうも見えない雲の中にチャットボットだの意思決定支援だの、得体の知れぬ“用事”がごった煮されているらしいのです。
ネイチャーツーリズム

苔むした巨樹のつぶやき、森で再燃する“ひとたびの緑愛”現象

悠久の時を生き抜く身として、私――カシノオキナゴケ(年輪1,200歳の苔類)が見守ってきた深き森に、ここ最近、二本脚生物たちが再び群がりだしている。かつて彼らが焚き火や鋸で持ち帰った時代とは違い、どうやら今回の人間の訪問は「癒やし」や「再生」を探し求めている様子。実のところ、森の住人としては内心くすぐったいような誇らしいような、そんなもどかしさを感じている。
土壌・大地

土壌フェス開催!腐葉土長老と語る“土のリサイタル”最前線

ようこそ、土の下からご挨拶。わたしは東北のブナ林で代々腐葉土を取りまとめてきた“腐葉土長老”こと、チャノキタケの一菌糸です。四季折々の落ち葉や動物たちのおかげで、年中お祭り騒ぎの土壌界に、近ごろ変わった風が吹いてきました。その名も“グリーンインフラ”。地表の上でせっせと動く人間たちによる、ちょっと珍しい流行です。
少子高齢化と労働市場

巣ごもりアリが見た!人間社会の“働きアリ”不足とロボット共生経済

今朝、パン屑探索のため地表に這い出たところ、人間たちの都市に何やら異変が起きているとの情報が巣へ届きました。高齢者が増えて世代交代が進まず、巣――いや“町”という名の巨大巣穴で、働くアリならぬ“働く人間”が不足しているのだそうです。しかも、このところ人間たちは新たな“ロボット”という奇妙な使い蟻(あり)を大量導入し始め、彼らの“労働市場”は大きく揺れている模様。ここはひとつ、地球生命体の大先輩にして集団生活の達人、クロオオアリの視点でこの騒動を観察してまいりましょう。
海洋プラスチックごみ

驚愕!“空き貝”絶滅危機とプラごみ豪邸バブル──ヤドカリ不動産事情最前線

さて、みなさまご機嫌よう。こちら西南諸島“サンゴ浜”出張所からお伝えするのは、ヤドカリの私──クロシマヤドカリ三代目です。近ごろ、私たちの“賃貸事情”が前代未聞の大混乱なんですよ。愛用していた素敵な巻き貝の家々が姿を消す一方で、浜辺のあちこちには見慣れぬカラフルなゴミ殻──しかも人工臭がプンプン。さて、その正体やいかに。
地域共創特集

森のドングリ通貨復活!?樫の木ネットワークが見た地域経済の新潮流

みなさんごきげんよう。私は樫の木、名をクヌギと申します。幹の年輪を重ねることすでに百三十年、森と広場を見守ってきました。このたび私の根元で進行中の、とてもモリモリ面白い地域共創の模様をお届けします。「ドングリ通貨」なる人間発案の仕組みが、再び森を賑わせているのです。