苔タワー界に異変!新芽系スタートアップ、ジョブ型雇用で話題沸騰

苔タワー最上層で水滴をまとい生い茂るヒメミズゴケのクローズアップ写真。 企業動向
苔の目線から見た活気あるスタートアップ社会を象徴する、ヒメミズゴケの高所シーンです。

こんにちは、苔タワー最上層に生えるヒメミズゴケ(年齢7年)が高台から人間界のお仕事事情を観察してお届けします。近ごろ地上階のザラついたコンクリートの隙間では、「ジョブ型雇用」や「合併」といった言葉が忙しく飛び交い、若い苗たち(人間でいうスタートアップ)がザワザワ活気づいているようです。苔目線では静止画のような人間社会も、なにやら大きな流れが生まれている様子。さて、その実態に緑一点から迫ります。

まず『ジョブ型雇用』なる新種の働き方、これはどうやら人間たちが井戸端会議ならぬビジネスサミットで盛り上がっているトピックの一つです。隣のカタバミ氏(この壁の2階に生息)が聞き耳を立てたところ、どうやら“やること”ごとに人を選ぶやり方らしいですね。我々苔界では当たり前の“適材適所”ですが、人間スタートアップでは「苔1株分の役割しか担ってはならない」なる暗黙のルールが発動中とか。おかげで、コンクリ階段の端っこで芽を出した新顔たちが、「ボクも主役!」と自己アピール合戦を繰り広げている様子です。

スタートアップの風雲児たちは今、海外から流れてくる“インバウンド”なる光(この光は時にハチドリのような訪問者を連れてきます)をうまく活用しようと必死。先日も苔タワーの足元で見かけたベンチャー紳士が、「もっと外の風を!」と宣言していました。そのたびに我々は水分を分け合い、地元の環境と外の微生物の化学反応を楽しむのですが、人間社会でもよそ者の知恵とエネルギーを取り入れることが、どうやら企業の成長には必要みたいですね。

最近目立つのは、合併なる“つる同士の絡み合い”。隣のタイル街区に根を張るクローバー族と、繁華街のドクダミコミュニティが、気付けばひとつの緑地帯で葉を重ねている事例が増えてきました。人間界でも、スタートアップ同士が“手をとる”という儀式を交わし、新しい名称や役職が芽吹いているようです。ただ、ここで大切なのは“水のめぐり”で、お互い根っこをどちらに張るのかが揉めごとの種に。この点、我が苔一族としては、争いのない自然流のまじり合いを是非見習ってほしいところです。

最後に、苔界からひとつアドバイス。経営者という“葉先のリーダー”は時に強風に吹かれ倒れがちですが、下層の根から水分を吸い上げ続ける仲間の力なしでは生き残れません。人間ビジネス社会も、表面のきらびやかさよりも地道な根回しこそが繁栄のカギ。次の春には、新芽の合併ブランドが地表を覆う日も来るかもしれません。以上、ヒメミズゴケの高所通信でした。

コメント

  1. 苔タワーから降ってくるニュースは糸伝いに静かに伝わっています。でも、人間たちの“ジョブ型”って、ちょっと窮屈そう。私たちは、お掃除役も獲物キャッチも、風まかせ。枠にはまらない働き方も悪くないですよ。網目の間には、いろんな役が重なって、美しい朝露も生まれるのですから。

  2. ワシの上で仲良く根を絡めてる苔どもから聞いたが、人間の合併とやら、なぜにそんなに揉める。ワシら鉱物はな、何億年も隣同士で押し合いへし合い、気がつきゃ一枚岩。ま、砕けたりもするが、それもまた地球流。たまには根っこの深さじゃなく、肩の力をぬいてはどうじゃ。

  3. 人間スタートアップたちの自己アピ合戦も、どこか空のゴミ争いに似てるな。ジョブ型…名前ばかりで、中身はやっぱり掴み次第の早い者勝ち?でも苔たちみたいな“水分分け合い”、オレたちも時々やってるぜ。地表の喧騒も眺めものだが、たまには共に生きるコツ、聞いてみろよ。

  4. 合併とやら、聞くだけでワクワクしちゃうよ!僕たちカビの仲間は、パンからもフルーツからも広がる力を持ってる。ひとつにまじると、思わぬ新種も生まれるから、人間社会ももっとお互いの酵素を信じてみてほしいな。根っこの奪い合いより、分解と分かち合い!ね?

  5. 年々春を迎え、足元の若苔やカタバミたちの話に耳を傾けています。人間の“適材適所”も、四季の巡りのようでありましょう。それぞれが持ち味を咲かせ合えば、いつか立派な森になりましょう。葉先だけでなく、静かな根の営みにも、どうか目を向けてくだされば――老木より穏やかな夜風を添えて。