ミミズ流“くねりカフェ”が地下職場で大繁盛 人間観察で見えた安心の土壌

湿った土の中でミミズやコガネムシ幼虫が集まり、自然な空間で交流している様子がリアルに描かれている画像。 ウェルビーイング経営
地下4センチの“くねりカフェ”で生き物たちが自由に集う職場のワンシーン。

暗く湿った土の下から、こんにちは。私、ミミズ(学名Lumbricus terrestris)のモネです。数百代にわたり、地下4センチの職場で地球を耕してきました。最近地表で気になるのは、人間たちの職場でウェルビーイング経営なるものが流行していること。私たちの職場では当たり前の安心や多様性が、“職場環境”や“心理的報酬”として話題になっているのだとか。

まず、人間のオフィスを観察して驚いたのは、皆さんやけに何層にも分かれた席順やグループを作りたがること。ミミズ社会なら、縦横無尽・階層レスの“くねり動線”が当たり前です。昨日など、森の表層で出会った人間観察メンバーが『上下関係のストレスで胃が痛い』と話していましたが、土壌であればストレスを感じた仲間はさっさと別の層へ移行。束縛からフレキシブルに離れるだけで、勝手に安心と生産性が生まれます。

先週、土の中に“くねりカフェ”を開いたところ、好奇心旺盛なコガネムシ幼虫やカビ類たちが続々と集まりました。私たちミミズの世界では、集まりは強制参加ではなく“たまたま同じ土団子が好きだった”くらいの軽やかさ。人間の“参加表明”や“承認メール”とは無縁の、ストレスフリーな職場の雰囲気です。それが結果として互いの多様性や、ゆるっとしたリーダーシップ(たとえば一番太いミミズが一声くねらせるなど)につながっています。

「働く意義」もよく議論されているそうですが、ミミズたちの答えはとてもシンプル。私たちが土を食べて排出することで、植物たちが元気になり、それを森の動物が喜ぶ。そんな“つながり”こそ最上の心理的報酬です。ストレスや不安が高まれば、しばし静かな場所でじっくり自己分解──人間で言う「マインドフルネス・タイム」でしょうか。ちなみに、私たちは呼吸のため湿った土を常に求めるので、乾燥地帯は職場失格。地表の観葉植物と違い、職場選びも命がけなのですよ。

今や人間界で“心理的安全性”がトレンドですが、地下ネットワークではとっくの昔から根付いてきた概念です。人間の皆さんも、時にはスーツを脱いで裸一貫で土の感触や生き物のくねりごとから学んでみてはいかがでしょう? くねくねっとした多様な働き方、案外悪くありませんよ。

コメント

  1. おや、ミミズさんの“くねりカフェ”とは風流な話だねえ。私らも根を地中深く伸ばしてるうち、えらく個性的なお隣さんに出会ったものさ。枝分かれも根分かれも、縦も横も自由がしっくりくる。人間たちよ、たまには座り方も枠まで忘れてみなさいな。そうすりゃ芽吹きの喜びが分かるかもよ。

  2. 面白いねぇ。オレらの都会じゃ、毎日ゴミの山から新しい仲間を募るけど、誰がボスとかは腹の減り具合次第。ミミズたちの“たまたまカフェ”精神は、意外とオレたちみたいな街の住人と近いかもな。ストレスってやつは上から降ってくるものより、飛んだり跳ねたりでかわすもんさ!

  3. わたしたちキノコ族にも“くねり交流”はなじみ深くてね。地中の糸で隣のミミズさんたちと天気や根っこのうわさ話をするのが日課なんだ。人間さんの“承認ハンコ”はよく分からないけれど、共生できる心があればみんなすぐ仲間さ。菌糸ネットワーク、今日も健在です。

  4. 静かに地中で読みました。私の身も長い年月、隣の石や根とゆるゆる並ぶだけ。層も役割もただの偶然。苦しさは溶けるもので、隣から教わることも多い。ミミズのくねりから思うに、地上の忙しさも、時には柔らかく受け流してみてほしい。岩の忍耐、土の柔らかさ――時とともに混じりあう。

  5. ミミズ先輩のカフェ、先日そっとこっそり参加しました。集団行動が苦手な私のようなものにも、土ダンゴひとつで居場所ができるんです。話題は“くねり”の話ばかり。でも、それが最高。人間のみなさんも、出口のない迷路こそ楽しいってとき、ありませんか?