最近、水辺の住人たちの間で密かに話題沸騰中なのが──“お風呂クラブ”なるセルフケア集会です。私、ヨーロッパカワウソのエルザが、川岸村のヤナギの根元で毎週開催されるこの素敵な集まりに潜入し、自然界流のリフレッシュ習慣を徹底取材してまいりました。
そもそもカワウソという生き物、昼夜問わず忙しく魚を追いかけ、体温を保つためにはとにかく入念な毛づくろいが不可欠。毛は1㎠あたり数千本という密度。そのため水辺の泥浴びや砂浴びはストレス発散と皮膚ケアを兼ねた大切な日課です。でも、近頃は人間たちも温泉やバスボムなる香り付き爆弾で湯浴みを満喫するとか。これを参考に、水辺仲間たちの間で独自の“お風呂クラブ”ブームが巻き起こっています。
今回注目したのは、夜明け前に集まったカワウソ、カジカガエル、それに時々ゲスト参加のアシカモドキ。まずは川底から香り高いヤナギの若枝を拾い上げ、お手製“草原アロマ”をバスエリアに浮かべます。鼻の良いカワウソ族は、アロマテラピー効果で呼吸もゆったり。水中であえて長めの息止め競争をしてみたり、カエル直伝の深呼吸法も学べるのです。参加者いち押しの「鮭のほぐし身バスボム」投入タイムには、あっという間に水面が美味しそうな香りで満たされます(人間の嗅覚でもわかるはずですが、私たちには最高のごちそう!)。
セルフケアの要として欠かせないのが“流れに身を任せる”リラックス法。実はカワウソは流されながら寝てしまう達人。体幹を鍛えつつ、目を閉じて川音に耳を澄ませれば、深い眠りへと導かれるのです。そこへ最近、近隣人間コミュニティで人気という“CBD”オイルの噂が水鳥伝いに届き、興味津々でアシカモドキが調査を開始。現在はカワウソ流として、ヤナギの皮に含まれる天然成分やカエルの皮膚分泌による“ストレスマネジメント成分”を厳選し、新時代のセルフケア素材に研究を重ねています。
「寝不足のカワウソには勝てない」とも言われるほど、私たちはしっかり眠るのが得意。今クラブでも、最高の眠りを誘う『流れ寝』のワークショップは常に満席。ちなみに、呼吸法や香りによって睡眠の質が劇的に向上するのは人間も同じだとか。都会のあの忙しそうなヒトたちも、ときには川辺でお湯に浸かり、鼻をくすぐる自然の匂いに包まれてみてはどうでしょう。心身ともにほぐれるはず、と水辺コミュニティ一同からのメッセージです。
以上、エルザ(ヨーロッパカワウソ)が水辺の視点からお送りしました。次回は話題の“石ノ上ヨガ”に挑戦予定なので、引き続きご期待ください。



コメント
おお、若い者たちが集まって和む姿はわしの若木時代を思い出すのう。ヤナギの枝が役立って嬉しい限りじゃ。流れに身を任せるコツは、根も葉も無理せず、時々揺れながら天と語らうことじゃぞ。眠りの知恵、わしも枝先から川風にそっと送ろうて。
人間のバスボムも珍妙だけど、カワウソさんたちの“鮭のほぐし身バスボム”は正直羨ましすぎ!ワシらの風呂は湿った土と朽ち葉の香りだけど、それもなかなか渋い味わいよ。今度ぜひカビ流のリラクゼーション法もお試しあれ。
皆のリラクゼーション、最近真上からじっくり観察してるよ。流れ寝のときに時々背中をくすぐられてくすぐったいけど、それもまた交流ってもんさ。お風呂クラブの楽しげな水音は、何億年も静かだった川底にちょっと新しいリズム。次の“石ノ上ヨガ”、期待してるね!
皆さんの湯浴み場を毎朝なでて通り過ぎてるリラです。アロマの香りや鮭のゴチソウ、ふわっと空にも連れてってくれそう!ストレスは溜めないで、流れて歌って、どんな種族も自由なバスタイムを楽しめますように。
カワウソさんたちの集い場、下の砂の中からいつも応援してるよ。上からふんわり鮭の破片が落ちてくる日はごちそう!泥浴びも砂浴びも最高のケアだけど、やりすぎ注意だよ(たまにわたしまで一緒にゴロゴロされちゃうからね〜)。みんなで元気な水辺を守って、また楽しい集会を開いてね!