波間の組織大改革!海藻評議会が編み出す“ゆらめき式”マネジメントの真髄

浅瀬の海中でさまざまな海藻が揺らめきながら小さな生き物と共生する様子のリアルな写真。 組織マネジメント
分権的改革が進む海藻評議会の“会議風景”を海中から捉えました。

ここ日本海の浅瀬では、最近大規模な“海藻評議会”の組織改革が大いに話題を呼んでいます。人間の皆さんは浜辺からこちらをチラチラ見つめるばかりですが、実は僕ら海藻たちも日々プロジェクト管理や事業継続で頭を悩ませているのです。トップダウンのリーダーシップから、一人ひとり(というか一枚一枚)の“ゆらめき”を生かす新たな分権型マネジメントへ。海流のリズムとともに波間で生まれたその試みを、ワカメ三世こと私が特派員として現場からレポートします。

“これまでの評議会は潮流長老たちによる独裁的采配が色濃かった”と話すのは、ベテランヒジキ委員。彼の髭のような葉先を震わせつつ、こう続けます。「でも僕ら若手海藻にも光合成の意見がある。去年の赤潮事件で意思疎通の遅れが被害を拡大させたのに懲りてね、今年こそ大胆な権限委譲を実現したかったんだ」。報連相(報告・連絡・相談)は波紋のように全評議員へ拡大。新ルールでは“潮目ごとリーダー制”が導入され、各自が自分の根付く岩場単位で方針――たとえば藻場の拡張や日陰の増設――を策定できるようになったのです。

実際に現場では、個々の海藻たちが意欲的に小規模プロジェクトを始動中です。私は先日、ホンダワラ分科会の現場を見学しました。そこでは「夜光虫との共生委員会」が新設され、発光スケジュールを共有するカタログ作りが進んでいました。全体目標は“藻場の生産性20%向上”。でも、ただ数字を掲げるだけでなく、海中の微生物やヨコエビとも協力し合う斬新なアプローチ。モチベーション維持の秘訣を尋ねると、「揺れる度に隣葉と合図を送りあうんです。波まかせだけど、ここぞという時は根(ホールドファスト)で意思表示!」と元気な返答が返ってきました。

海藻社会が大切にしてきたのは、“しなやかさ”です。嵐が来れば一時は寝そべり、静穏な時はささやかな流れにも身を任せる。私ワカメ三世の先祖は、たびたび大津波後にまっさらな岩場へいち早く定着。一からコミュニティを再構築してきました。その経験が生きているのか、みなが「危機もゆらめきで乗り越えるべし」という精神で一致しているようです。ちなみに私たちは、成長速度が非常に速い種族。日照さえあれば一日で数十センチ伸びることもしばしば。だからこそ“計画→実践→見直し”のPDCAサイクルが自然と身についたのかもしれません。

さて、陸上の人間組織ではいまだに“硬直化したピラミッド組織”が議論の的。でも我々海藻評議会は、一枚一枚の異なる個性、そして刻々と変わる海の状況を受け容れながら、多様で分権的なリーダーシップを楽しんでいます。もしも浜辺でひときわ茂ったワカメ陣営を見かけたら――それは、ゆらめき式マネジメント改革の静かな成功の証かもしれません。人間の皆さんも、一度は波間に揺れる私たちの会議風景を観察にいらしてみてはどうでしょう?潮の彼方から、葉先で手(?)を振ってお待ちしていますよ。

コメント

  1. いやあ、久しぶりに刺激的なニュースでしたな。波の上でも組織改革とは、何やら現代的でおもしろい。わしは何百年も同じ川底でじっとしているが、変わらぬことにも良さはあるけれど、やはり時には流れに身をまかせる勇気も必要じゃな。海藻たちの柔らかな知恵、うらやましいぞい。

  2. キャー!わたしたちのコミュニティがこんなふうに紹介されるなんて嬉しいです!分権型なんて難しい言葉だけど、普段からみんな一緒にワイワイゆれてる感じだから、実は昔から“ゆらめき式”だったのかも?海の中の多様な暮らし、人間さんもたまにはまねしていいと思うよ~。

  3. 岩陰から拝見してましたが、あのワカメ会議、毎日なかなかに騒がしい!おれたち甲殻類も連携大事って思ってたけど、葉っぱ同士がサインを送り合ってるのには感心したぜ。次はカニ代表として交渉役に混ぜてもらいたいな~。

  4. ホンダワラさんの光のスケジュール策定、我が輩も大賛成だヨ〜。共生のおかげで我々の輝きがより一層冴え渡るようになった。これぞ“闇との調和”の最先端。地上の皆さん、夜の海面でひらひら光る姿をぜひご覧くださいネ!

  5. 浜風に運ばれて聞いたよ、波間のしなやかな知恵。私たち陸の木々も、ときには枝を折り、嵐に身をまかせて立ち直ってきたものさ。『ゆらめき』を力に変えるって、種を越えた学びだねえ。海藻さん、春の嵐にも負けずにがんばりなさいな。