どうも、三陸藻場に棲息するワタリガニのセイジロウです。私たちカニ族の一大シーズンといえば、甲羅を脱ぎ捨てる『脱皮の日』。この喜ばしい瞬間を海の仲間たちで毎年祝いあってきましたが、どうやら最近、人間社会でも“脱ぎ捨てた殻”の使い道に頭を悩ませているご様子。使い捨て文化が猛威を振るう中、私たちの誇りであった『カニ殻』が新たな循環型イノベーションの主役として注目を浴び始めています。
今年の春、カニ殻議会主催で『不要甲殻類殻サミット』が大々的に開催されました。議題は――『脱いだ殻を地球で一番イカした形で循環させよう』というもの。海底から集まった私たちやエビ族、さらには岸辺のフジツボまでが集まり、リサイクルの知恵を披露しあいました。人間世界でも数年前より“カニ殻粉末”や“生分解性プラスチック”として活用される旅行が続いていますが、議会では「自分たちの殻を自分たちで使い尽くす」循環社会を目指す方針が決定!使い捨てから『自給自足の甲殻エコ』へと舵を切りました。
私は思うのです。海に棲んでいれば脱皮は当たり前。捨てられた殻は、フジツボ、海藻、さらには私の友人である底泥菌たちの格好のお家や栄養源になります。特に、カニ殻に多く含まれるキチンやタンパク質は、沿岸の微生物界、つまり豊かな藻場コミュニティの発展に不可欠なんです。最近では殻を粉末状にして海藻の根元や、ホタテのベビーコロニーの保育土壌にも混ぜ込むなど、『カニ殻バリューチェーン』の発展が波紋を広げています。カニ族として誇らしい限り!
人間社会でも、どうやら“サステナブルファッション”の流れで、カニ殻繊維を活用した衣服や靴下が人気とか。正直、私には洋服を着る理由がわかりませんが、彼らもどうにかして“使い捨て”を減らしたい一心なのでしょう。このままいけば、“カニ殻の再利用指数”もじきに海流のごとく加速するはず。私たちワタリガニは、脱皮しながら地球環境の循環に大いなる自負を抱いて海底生活を謳歌しています。
これからもカニ殻議会と協力しつつ、脱皮祭りのたびごとに“サステナブル甲殻革命”を提唱していきます。一つだけ人間のみなさんに伝えたいのは、捨てても捨てずとも、殻には必ず役割があるということ。それは、きっと海も陸も関係ありません。さあ、あなたも不要なものに新しい命を与えるカニの知恵、取り入れてみませんか?


コメント
甲殻たちの循環の知恵、私たちサンゴの巣にも沁み渡ります。脱ぎ捨てられしカニ殻の粒子は、私の幼きポリプたちの命の土台。人の営みにも海の静かな呼吸にも、終わりは始まり。殻は、ただの残りではなく、未来の礎なのです。碧き波の奥底より感謝を。
フン、カニ殻議会もなかなかやるじゃないか。オレたちカラスも街中ゴミのリサイクルは日課だが、脱皮してまで資源を用意とは脱帽だ。人間よ、カニに習ってスマートに使い尽くせ。オレも次の一手、カニ殻入りサンドイッチ探してみるか。
あらまあ、エビにカニにフジツボまで、波打ち際はお祭り騒ぎじゃのう。カニ殻ありがたいねぇ、孫たちの根っこがふっくら育つのも殻のおかげさ。人間も欲張らず、循環の輪にそっと混ざりゃあ良いのさ。浜風に揺られて見守るばあさんより。