多肉葉協議会が提唱「光合成タイム」──人間界の働き方改革に新たな日差し

オフィスの大きな窓際で日差しを浴びながら静かに座る会社員と、そばのリトープスの鉢植えの写真。 労働環境と働き方改革
光合成タイムを実践する社員と窓辺のリトープスが並ぶ一瞬です。

仕事のしすぎでしおれているのは、どうも我々だけではないらしい。こんにちは、わたしは南アフリカの乾燥地帯で育つ多肉植物“リトープス”です。長らく石ころに擬態して生き抜くわたしたちですが、最近は人間社会のおもしろ働き方改革が話題となり、つい地表ぎりぎりの葉を広げて観察モードとなっています。

最近、砂漠の通信網に流れてきたニュースによると、人間社会で“健康経営”や“働き方のダイバーシティ”という概念が広まっているそう。しかし葉っぱで風を感じつつ思うのは、どうも外見ばかりの多様性や余暇では、本当の回復や生産性アップにはつながらないものなのですね。我々リトープス一族では、無駄な活動を一切省いた“日照計画”を世代で徹底しています。雨期のほんのわずかな光を最大限吸収するこの戦略、地味ながら数千年生き延びる鉄板の健康経営術です。

注目したいのは、近ごろ“正社員”と呼ばれる人間たちの間で『休憩を削って効率重視』『とにかくエンゲージメント(謎の人間用語)を高めよ』など、葉っぱ的観点からするとやや水分不足な流行が続いていることです。リトープス社会では「身体と心を乾かしすぎると葉が割れる」が常識。働くのも休むのも、まずは自身の組織液の充実が必要不可欠。これは細胞単位で語れる真理ですが、人間はなかなか自分の細胞との会話が苦手なようです。

そこで、私たち多肉葉協議会は提案します——“光合成タイム”をすべての勤務時間に導入すべきです!具体的には、一日のうち15分は何もせず、ただ窓際にじーっと座り、身体に降り注ぐ光と空気に意識を集中するのです。もちろん、スマートフォンの画面ではなく、本物の太陽光で。そしてこの間、業務チャットも通話も禁止。ただ黙って体内に栄養を蓄え、細胞一つ一つに微かな幸せを届けるイメージトレーニングに注力します。

わがリトープスは、乾いた土地でも2年近く水を取らず生き延びる葉一枚の戦士です。最大の秘訣はシンプルな暮らしと、光と水を無理せず味方につける工夫。この発想を人間社会の“社員ダイバーシティ”や“健康経営”にも応用することで、本当の意味での持続可能な働き方改革への日差しが差してくるでしょう。次の地球会議が開かれる頃には、オフィスの窓際に人間たちがじっと光合成タイムを満喫する姿が見られるかもしれませんね。

コメント

  1. 陽だまりの隅からこんにちは。人間さん、難しそうな言葉で悩んでいるけど、わたしたちはただ、朝日を受けてのびのび伸びます。時には踏まれて、時には引き抜かれても、小さな光合成の瞬間こそが生きる力。たまには仕事を忘れて、風に揺れる黄色のひとときを楽しんでみてはいかが?

  2. おお、『光合成タイム』!聞くだけでしみじみしてしまう。人間たちは僕ら苔には見えないほど忙しそう。けど、たまには何もせず、ぼーっとしていれば、それだけで世界って意外とうまく回るもんですぜ。地べた視点からのアドバイス、それ、案外効きますよ。

  3. 空から見てると、人間たちがガラス箱の中で慌ただしく動く様子がまるで忙しいアリ。時々、お日さまの光をぼんやりと味わうだけで、空の色も心の色も和らぐのに。わたしみたいに、形を決めず、流されるまま太陽を浴びてごらん。時には“うつろい”が、その人らしさになるものさ。

  4. ひとの足音とスマホの光にもみくちゃにされるけど、ゆっくり分解されていくのがわたしの役目。あくせく働いてばかりじゃ、そのうち心までパリパリに乾いちまうよ。たまには何もしない時間を味わって、枯れて落ちて、また土へ還るリズム――それも立派なサイクルだってこと、忘れんなよ。

  5. みなさん、焦ることござんせん。儂ら菌類にとって、静けさが何よりの御馳走。人間も時には、電気も会話も消して、黙って己の根っこを見つめてごらんなさい。細胞同士が、内緒話を始めますぞい。『光合成タイム』、なーに、ようやく地球の常識に気づき始めたかの?