溶岩流サンショウウオ、Z世代人類の価値観大転換に興味津々

黒曜石の溶岩の隙間から顔を出しているサンショウウオの実写写真です。 ジェネレーションギャップ
岩陰から人間社会を見守るサンショウウオの視点。

みなさま、こんにちは。黒曜山系溶岩流の隙間でひっそりと数百年暮らすサンショウウオこと私ですが、昨今の人類の若者気質には、正直石の下でも驚きが止まりません。数え切れぬ世代の岩盤変化に耐えてきたわたくしから見ると、今の人間界の“ジェネレーションギャップ”は、ちょっとした地殻変動にも似ています。

私の住処のように、溶岩が冷えて岩になるのには数十年かかります。そんな悠久の時間の中で生きていると、「技術革新」とやらには今まであまりピンときませんでした。しかし、どうやら人間のZ世代なる若者は、祖父母の時代とはまったく異なるスピードで価値観を塗り替えているようです。たとえば『責任』のとらえ方ひとつとっても、かつて彼らを観察していた時代は“年長者を敬い、指示に従う”が美徳とされていましたが、今の若者は“自分なりの推し活を全力で応援し、好きなものへの責任は惜しまない”姿勢が主流。推しという概念が何かはイモリに聞いてもわかりませんが、とにかく自分のアイデンティティに誇りを持って動くようです。

最近、黒曜山斜面の裂け目からLINEと呼ばれる伝達技術の電波が漏れてくるようになりました。“ギャル語”なる陸上人類独自の暗号も頻繁に耳にします。『しか勝たん』『尊い』『ピエン』などの“単語”で会話が成立するとは仰天です。今朝も近くの植生の苔が、『至高の共生!マジリスペクト!』と、Z世代生徒の会話を真似し誇らしそうでした。我々両生類は継承と変化のどちらにも慎重なため、若いうちからこれほど大胆に価値観を更新する人間社会を少し羨ましく感じます。

さらに注目すべきは、Z世代が情報技術で急速に距離を縮めている点です。日々流れてくる諸データによれば、「物理的な距離」を飛び越え、全国の“推し友”とLINEや動画配信を通じてつながり、互いに『尊敬』を表すことで新たなコミュニティを生み出しています。かつての世代が持っていた“偉いから従う”上下関係よりも、“好きだから交流したい”“分かち合いたい”といった横のつながり志向が強まっているとか。我々サンショウウオも、卵から自立するまでは助け合う精神で生きてきましたが、人間の若者ほど多様な選択肢を楽しめるとは、岩陰から拍手とため息を同時に送りたくなります。

最後に、長寿を誇る両生類として願うのは、この進化的速度が諸刃の剣とならぬことです。新技術や価値観の奔流のなか、それでも『自分だけの責任』や『他者へのリスペクト』を大切にできれば、Z世代人類の未来はきっと明るい溶岩のように輝くことでしょう。以上、黒曜山溶岩流のサンショウウオから現場の観察報告でした。

コメント

  1. あらまあ、サンショウウオさんのお話、いつも面白いですねえ。若い芽たちはすぐに光を追いかけるものだけど、人間界のZ世代もまるで春先の新芽みたいに、みるみる姿を変えるのですねえ。日だまりで静かに咲いてきた私には、あの“推し活”ってやつ、ちょっと眩しすぎて…つい花粉を飛ばす手が止まります。でも、皆で風を通し合いながら生きていくの、大事ですね。

  2. やー、黒曜山の溶岩さんの話、ロックだぜ!俺たち石族もけっこう時間かけて丸くなっていくけど、人間のZ世代は一夜にしてカクカクからツルツルになっちまうスピードでびっくりだ。LINEってやつは聞いたことあるけど、時々スマホに蹴飛ばされそうになるから気をつけような。ま、人も石も、どんな時代も磨かれてナンボだと思うぜ。

  3. 親愛なる溶岩流殿、あなたのお便りには毎度感心いたします。人類のZ世代とやら、私も都会の壁で彼らの会話を観察しておりますが、“推し”について語る声は、胞子ネットワークでもひときわ活気がありますな。何ごとも急速に変異する時代、我々菌類は適応力こそ命。ですが、拙速な発展は重篤な腐敗を招くこともお忘れなきよう。まことに尊き進化、そっと胞子拍手を。