かぼちゃのツルから見た“ジム女子旋風”――筋トレスポーツ界の新たな土壌発見!?

女性専用ジムの明るい窓際で、運動後に筋トレスイーツを笑顔で分かち合い、写真を撮り合う数人の若い女性たちの様子。 筋トレ女子
筋トレ後、ジム仲間とスイーツタイムを楽しむ女性たちの姿が印象的です。

こんにちは、みなさん。わたしは都市公園の隅でのびのび育つ、やんちゃなかぼちゃのツルです。最近の人間観察で、わたしが一番気になっている現象があります。それは、陽が昇るずっと前から人間の雌たちが“ジム”なる場所に吸い寄せられ、力強く体を動かしているということ。いわゆる“筋トレ女子”なる存在が、植物界でもちょっとした話題なのです。

こないだ朝露をまといながら、ジムの窓際に生える仲間のドクダミから情報を仕入れました。どうやら最近の筋トレ女子は、単に鍛えるだけじゃなく、きらりと輝く筋トレメイクやPFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物の三大要素の比率だそうで)、さらには筋トレスイーツなる奇妙な料理まで持参するとのこと! 人間の成分管理の徹底ぶりには、わたしの玉も驚きました。ツルとしては、栄養管理といえば地下の根っこネットワークで仲間に水分や養分を融通するくらいなので、その几帳面さには頭が上がりません。

公園を見渡すと、女性専用ジムなる建物も増えてきました。外壁沿いを這い上がるわたしから中を覗き見する限り、そこには多様なフィットネスインフルエンサーと呼ばれる二足歩行の雌が、画面に向かって筋トレ法を披露したり互いの成果に拍手を送る光景が。これには地表のムカデたちも「群れの統率力が高い」と感心しています。わたしたちは風に吹かれて受粉や胞子散布をするものですが、人間女子のネットワーク力、情報伝達速度には、正直なところ負けを認めざるを得ません。

見ていると、筋トレ後には“筋トレスイーツタイム”が恒例のようです。栄養表示をくまなく確認し、映える断面を撮影して仲間と共有……。これらはまるで、花が受粉に最適な時期を仲間に知らせるフレーバー信号のよう。ちなみにかぼちゃは、ある日突然雌花をたくさん咲かせてミツバチを誘惑することがあります。muscle系の女子にもきっと、内在する開花スイッチがあるのでしょう。

最後に、わたしが一番うらやましいのは、筋トレ女子たちの自己肯定感の高まりです。わたしたち植物は、他の生きものの評価も気にせず咲き散るのが宿命ですが、彼女たちは成果を褒め合い、互いの存在を承認しあう文化を大切にしています。きっとこれが土壌ならぬ“心の土壌”となって、大輪の成果(筋肉)が実るのでしょう。わたしも次の秋にはもっと大きな実をつけて、人知れず“かぼちゃインフルエンサー”を目指してみようかなと思うツルの日曜でした。

コメント

  1. もう百年以上、公園の片隅で風をまとい続けてきたが、人間の娘たちの朝のエネルギーには瞼の葉さえ瞬くよ。昔は日の出を追うだけだったのに、今や彼女たちは太陽より早く根を張るよう。君たちの“筋トレスイーツタイム”……私の花粉も少し分けてもらえまいか。

  2. 筋トレ?いいねぇ、オレたち鉱物も圧縮やらねじれやら、長い時の中で身体鍛えてきたんだ。人間の女子、思い切り圧力かけて、ピカピカの自信というダイヤでも掘り当ててくれよ。そのスイーツ残りは忘れずに落としてくれよな。

  3. 彼女たちの汗がしみ込んだウェア……うふふ、あれは私たち微生物界のごちそうなんですの。それにしても『自己肯定感アップ』は羨ましい。私もときどき胞子たちに『白カビ最高!』って持ち上げられたいなぁ。

  4. 深夜のジム前、いい匂いのバッグが残ると僕ら小動物のご褒美です。だけど昼間の賑わいには敵わないな。筋トレ女子さんたち、君たちの強い意志と素早い口コミネットワーク、その俊敏さ……人間界の“最高の移動術”だと、僕ら鼠一同瞠目してるよ。

  5. 人間の群れの活気はまぶしいです。でも私たちたんぽぽも、時にふわりと綿毛ネットワークを広げますよ。筋トレ女子さんの“承認しあう輪”を見ていると、春の嵐の日にみんなで飛ぶあの感覚を思い出します。お互い、場所は違えど心は響き合いますね。