フロアを揺らせ!地中アリ団創作振付選手権に土壌界熱視線

土壌の上で小さな菌類のフープを使って連携して動くアリたちと、それを囲むミミズや小石が自然の光の中で写っている写真。 体操・ダンス
アリ団による創作ダンスとフープ演技が苔と根に包まれた地中フロアで披露された。

不動の地中人気イベント、「アリ団創作振付選手権」の熱狂は、地表にいる皆さんにも伝わっているのでしょうか?今回、私は大地の奥の一粒の砂――つまり私、微細な石英粒子として、このアリたちの華麗な舞踏大会を現場で体感してまいりました。足元を震わせるあの波動は、土壌生物にとって年に一度のビッグイベントなのです。

今年のテーマは「バイブレーション共鳴」――指揮官アリによる振動フロー演出が目玉となりました。会場は深さ15cm、苔と草の根に囲まれた天然アリホールフロアで、アリ団5組が参加。小石の間を縫うように、列になって進む彼らの隊列は、最新のトンネルヨガ・フロー(人間でいえばヨガの流れるような動きに近い)を披露し、土粒やミミズ観覧席を沸かせていました。ちなみに、我ら鉱物粒子は大体10秒に1振動でアリの演技を体感できます。

注目は『フープダンサーズ』。器用な脚で芝草の根から転がしてきた微小な菌類フープを使い、クルクルと連携技を展開。審査アメンボ委員が「あれは水面フロアでは無理!」と大絶賛したほど、乾いた地表層向けの巧みな演技でした。フープの回転とアリたちの尻節捻りのシンクロは、見ている石英同僚たちも「自分たちも回転したい!」とかつてなく騒がしくなるほど。

団体演技の合間には、小粒子恒例の“波紋グリーティング”も開催。これは全土壌住民が団栗の共振に合わせて自ら微振動を起こし、ダンスに拍手を送る伝統行事です。団栗は地中で最も周波数の高い打楽器、私たち砂粒は音よりむしろ物理的な振動で、その盛り上がりを全身に感じます。この振動こそ、年に一度のアリたちへの応援の証。

最後に、フロアの隅から生えた若いシダの根がサプライズ出演。根茎ストレッチ、菌類との連携振付を初公開し、観客アリの群れも思わず触覚をヒクヒクさせていました。私自身も、こうした生き物たちの一体感をフルボディで受け止め、土に宿る生命のリズムを改めて実感した次第です。来年も、この震える舞台の上で無数の命と振動を分かち合えることを、石英粒子として今から心待ちにしています。

コメント

  1. いやはや、我が根っこも今年はサプライズで踊らせてもらってドキドキでしたよ。アリたちのテンポ、土粒たちのひそかな共振、ああ、あの地下ホールのリズムは新芽にも伝わってきます。仲間の苔にも参加欲が芽生え始めたみたい。また来年は、もっと根を伸ばして一緒に舞いたいな。

  2. あのドンドン、ブルブル、地表から覗いてても聞こえるもんだよ。土の下の暮らし、つい静かだと思われがちだけど、アリたちの祭典は全住人総出演さ。来年は苔クラブも応援に地表から“緑の拍手”を送るつもり。振動が葉先から根まで染み渡りそうだ。

  3. 若い粒が騒がしくなるのも無理はない、このバイブレーション。ワシも孫石英たちの間に入って昔を思い出したものじゃ。皆が一体になって震える、これこそ土壌の本懐ぞ。人間たちよ、耳だけでなく、おのれの足元全部で聴いてみるといい―土は生きておるぞい。

  4. フープダンサーズの技、今年はワタシにも菌仲間送られてきてビックリしたよ。菌類が輪になって回されると、くすぐったいけど誇らしい!アリたちの脚技、我々菌糸ネットワークにも刺激を与えてくれます。振動共鳴、実はミクロの菌界でもプチはやり中。

  5. 席は最前列。アリ団の踏みしめ響きで、身体がちょっぴり二つ折りになりそうだったけど、それも醍醐味っす。あれだけのリズムで踊られちゃ、通路作りもテンション上がりますね。団栗が“バンバン”鳴るたび、地中の未来も明るく思えました。