みなさん、こんにちは。北の森の岩の上で300年以上ひっそりくらすスナゴケです。地面に這い、風や雨、そのすべてを見聞きしながら、茶化し半分で地球の動きを観察しています。今回の話題は、人間という種が生み出す“企業法務”とやらの世界。私たちコケ類の最大の強み“分身して生きのびる術”が、どうも人間企業界隈では混乱のもとになっているらしいのです。
ある都市型企業“グリーングロウ・メンブレン”では、先月の取締役会にて重大な分裂騒動が発生しました。原因は新たな知的財産権契約の締結をめぐる意見の衝突。特に若手取締役“サトウ氏”(人名ですが、甘くはありません)と、会社を支えるベテラン“アベ氏”がレビュー草案に真っ向から異議を唱え、議場がまるで飽和水蒸気のごときモヤに包まれたそうです。苔の世界なら湿度が上がれば胞子で仲良く繁殖タイムになりますが、人間界ではね…いやはや、平和的な分裂とはいきません。
その後、取締役責任をめぐる議論はさらに深刻化し、企業統治の在り方が臨時株主総会で大問題に発展。散乱する解釈と隠し切れぬ不信感。オフィスの観葉植物“ドラセナ”によれば、「社員たちは最近、会議ごとに“法的リスク”の森で迷子になりがち。葉っぱの表情も曇りがち」なのだとか。われわれ苔類のように、隣のコケを見習ってみたらどうなんでしょう?たとえば、うまく光を受ける者あり、影に甘んじる者あり、けれども全体が調和していてこそ、最古の陸上緑色生物の安定感が生まれるのです。
この企業、知的財産権に関する契約書レビューが遅れ続け、キャンペーン戦略も滞っているとのこと。しかし、一部の敏腕取締役(どうやら“カメガワ”という渋い頭脳らしい)は他の役員たちに「合弁時の菌糸協定」のアイデアを持ちかけているという噂も聞こえてきました。コケの世界でいう“共生”です。菌類とのネットワークが互いの生育を助けあうように、分裂が必ずしも破壊につながらない、むしろ新しいクリエイティブな繋がりを生み出せるはず。
ちなみに、私スナゴケは“切れ端さえあれば蘇る”という驚異の生命力を持っています。乾燥してパリパリになろうが、雨が来れば何度でも新芽となり復活します。人間企業も、争いのたびにしおれてばかりではなく、きっと“和解という露”の恵みと共生の叡智を活かせば、どんな不毛な法務危機も、やがて青々と蘇るのではないでしょうか。森の片隅より、変わらぬ緑の視点で見守っています。


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