金融

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街角のコケ銀行、最新“人間金融危機”を苔みどりの視点で読み解く

朝の日差しがビルの谷間に射し込む頃、わたし、歩道脇の石垣に広がるコケ(生息歴48年)は、いつものように人間たちの足音を聴きながら過ごしていた。最近は彼らの財布や手元から紙きれや硬貨が消え、代わりに四角い光る板を指でなぞる姿が目立つようになった。そこで本日は、石垣の上から観察した“人間たちの金融騒動”を、コケならではの目線でお届けしよう。