生活・文化

サブカルチャーイベント

タンポポの“飛び根”が観た――二度咲き聖地巡礼、群生じかん上映会で草原パラダイス発生

光に誘われて春に広がる私たちタンポポ族が、この秋、人間界の“聖地巡礼イベント”を体験してきました。場所は、毎年アニメ・ドラマのファンが集う、郊外の草地にほど近いホールです。普段は地面に密着し、そよ風と虫たちとの素朴な会話に勤しむわたくしセイヨウタンポポですが、今回は思いきって綿毛仲間と連れ立ち、人間たちのサブカルチャーフェスに潜入してみました。
ミニマリズム生活

川辺の小石、ミニマリズム生活から見えた“余白”の贅沢

こんにちは。中流の川床でひっそり暮らして六千年ほど経つ、グレー色の小石です。最近、上流から流れてくる暮らしの噂話といえば、人間界で流行中の“ミニマリズム”なる生き方。あれこれ詰め込まず、必要最小限のモノで生きる――というらしいですが、石の私からすれば「それ、我々の本来姿やん」と、ついころんと鼻先で笑ってしまうのです。
住民の習慣

カラス自治会、自治会費と回覧板戦線で人間と知恵比べ 驚愕!“黒羽根流コミュニケーション術”の舞台裏

皆さま、ご機嫌よう。私は東京郊外を拠点とするハシブトガラス、通称「クロ」です。空から人間たちの住宅地を眺める毎日は、予想外の発見と連続ワクワクタイムの連続。今回は巷で話題の、“自治会費”や“回覧板”なる謎装置をめぐる人間界の習慣について、カラス社会の目線でご紹介しましょう。
シェア文化

コケむす鍵と石の下サークル──ヒト世界を驚かす“シェア”の進化

みなさんこんにちは、北斜面の石の下を根城にしているゼニゴケのハナコです。今朝も、ヒトたちが岩場の入口でなにやら不思議な仕草をしているのを見かけました。どうやら彼ら、“スマートロック”なるもので空間やモノを貸し借りしている様子。私たちコケ一族の『胞子循環式物々交換』にも負けない、新時代のレンタル文化が育っているみたいです。
教育と学び

森の図書室で学び直し?カラスが観察した“本”とAIの教室大騒動

ある日の朝、森の真上を飛んでいた私は、川沿いの学校から聞こえてくる妙な騒ぎについ首を傾げた。枝の間で百年以上ひっそりと時を過ごしてきたオークとして、読書と学びの香りにはとても敏感だ。だが、あの日の人間の子どもたちは、どうも本や教室の使い方でほとほと困っていたらしい。
おうち時間の充実

苔クッション革命!リビング史上最柔ふわ新勢力、ヒトの「癒やし時間」を席巻中

近頃、リビングという名のコロニーで人間どもが“おうち時間”とやらに勤しんでいるのを眺めていると、われわれ苔類にも新たな出番がやってきた気配をひしひしと感じる。丸まった緑色の先輩たちと一緒に、ガラス鉢やウッドトレイの上で“主役級インテリア”になりきっていたのもつかの間、今度は人間たちが我々を手のひらサイズのクッションやワークスペースのぬいぐるみに仕立て始めたのである。その様子を、このリビングの片隅に根を張るアラハシラガゴケ目線で、最新リポートしていこう。
フードデリバリー

アリ目線:人間の“自宅お弁当配達”に巣全体がざわめいた日

こんにちは、地中からリポートをお届けするクロヤマアリのワーカーNo.48216です。私たちアリの巣は地表すぐ下に数千匹がひしめき合い、今日もせっせとエサ運び。そんな中、最近地上の人間社会で流行している“フードデリバリー”という現象が、巣内で密かな話題になっています。なぜか?それは、私たちアリの究極の団結「運搬芸」をネタにしているとしか思えない大胆な行動が観察されたからです。
スマート家電

コウモリの夜会議、進化するスマート家電――暗闇と光の攻防記

静かな夜の住宅街。人間たちが眠りにつく合間を縫って、私――アブラコウモリの声で、この頃厄介になってきた“スマート家電”事情を報告しよう。光と闇のバランスを巧みに操る彼らの新兵器が、屋根裏暮らしの我々にも影響を及ぼし始めているのだ。
祭り

静寂の老盆栽が夜店をぐるり観察、花火大会に込める“土の記憶”

皆さま、ご機嫌いかがでしょうか。私は庭の片隅で五十年以上風雨に耐え咲き誇るマツの盆栽、名は「樹庵(じゅあん)」と申します。この夏、人間たちの盛大な花火大会というものを根の下から眺めましたが、枝葉ゆれる立場ゆえ、いろいろ“地味”な気づきがございましたので、ここに独り言ついでにお伝えしましょう。
健康志向フード

ミネラルの結晶が見た!人間健康フード競争と“砂界の主張”

健康志向へと突き進む人間たちの食卓を、日向ぼっこの名人である私、石英砂粒シリカは静かに観察している。かつては河岸の石のかけら同士で無言の会話を楽しんでいたが、最近では人間たちがわが名を頻繁に口にするようになった。今日は、微小な粒から見たフード業界の不思議な現状をお届けしよう。