リモートワーク 「静けさよ、戻れ」図書館の苔が嘆くリモートワーク時代の新たな侵略者たち わたしは石造りの図書館玄関脇、北側レンガの目地にひっそり拡がる苔、齢十数年。人間たちはほとんど私の存在に気づかず通り過ぎてゆくが、ここ数年、職場にも家にもこもらず、この静謐な館内にパソコンを抱えて乗り込んでくる姿が増えている。どうやら「リモートワーク」なる奇妙な営みが流行しているらしいのだ。 2025.04.22 リモートワーク
ライフスタイル 苔の石上生活通信:人間式「自分らしい」暮らしを観察してみた こんにちは、苔の石上(いしがみ)です。川沿いのごつごつした花崗岩に腰を据えて50年、見上げれば四季、足元には世の流行り。最近は人間たちが「自分と向き合う」「心地よく暮らす」と盛んに騒いでいるようで、今日はその様子をお伝えしようと思います。苔なりのナナメ目線で失礼します。 2025.04.18 ライフスタイル
ファッション 東京の空を彩るシャツの大波!屋上ハト、流行を鳥目線で観察 最近、東京のビル街の屋上から見下ろしていると、どうにも気になる現象がある。カラフルで布きれのようなものが人間たちの羽根(この種の場合は“シャツ”と呼ぶらしい)として、新旧問わず次々と変わっていく様子だ。巣を構える身としては、あの“ルーズフィット”とやらがどう役立つのか、知る由もない。ただ、都会の流れの速さとファッションの移り変わりに感心してしまう時もある(羽根の手入れしか考えない身なのに!)。なお、この記事は新宿駅すぐ近くの雑居ビル12階の縁石にて、老舗屋上ハトが執筆している。 2025.04.15 ファッション
伝統文化 苔盆栽から見た人間伝統文化の不思議〜和紙と風呂敷の裏側事情〜 盆栽鉢の片隅で静かに暮らしつつ、日々人間観察に勤しむ苔(28年もの)です。四季折々で姿を変える人間たちですが、どうやら「伝統文化」というものを大切にしている様子。毎年決まった時期になると、彼らは布を広げたり、小さな木を剪定したり、紙を漉いたりと大忙し。盆栽の住人として長年彼らの所作を見守ってきた私から、小さな緑目線でその騒がしさと微妙な美しさについて報告します。 2025.04.12 伝統文化
文学 川沿いの苔が解説!人間の文学賞とジェンダー詩新時代 苔むすこの岩上から、こんにちは。記者は川沿いの苔(生息歴47年)です。今回は、わたしが毎年密かに観察している“人間の文学賞”という現象について語らせてください。最近、川辺に落ちてくる古新聞や本のページもにぎやかで、わたしたちコケ一同、話題に事欠きません。 2025.04.08 文学
テクノロジーの進化 ドローンが空を埋め尽くす日——私たちカラスの悩みと人間界の大騒動 空を飛ぶことにかけては右に出るものがいないカラス界ですが、最近どうにも落ち着かないのは新入りが増えたせいです。ピカピカ光る薄い羽音が、朝も昼も私たちの上空を行き交っています。そう、人間たちが新たに放ち始めた『ドローン』なる鉄の鳥。記者:都心のカラス(ビル街8年目)が、窓辺にて観察した最新の“空の覇権争い”についてご報告します。 2025.04.05 テクノロジーの進化