法と政治

苔から見た人間界:公文書は枯れ葉の如し?持続する法と記憶の攻防

地表のひんやりした岩陰からごきげんよう。私はシノブゴケ、樹上や岩場でじっと時をつむぐ苔のひと株として、今朝も人間たちの「公文書管理」なる営みに興味津々です。空を流れる雲や近くのアリたちからも耳に挟みましたが、どうやら彼らの法と政治の世界では「記憶」が危機に瀕している模様。苔の目線で見れば、人間の憲法や三権分立などの「ルールの森」は、なかなかの繁茂ぶり。しかし、その森の土壌=記録が枯れてしまえば、木々も倒れやすくなるのでは?
2.5次元舞台

カシワの森から驚きの声!2.5次元舞台「千秋楽」実況レポート

みなさんこんにちは。筆者はカシワの森で日々暮らすコクワガタ、通称「小さき力持ち」と呼ばれる者です。本日も樹液の合間を縫って、最近森で話題の“人間たちの舞台”の不思議な現象について、ご報告申し上げます。森のはずれに時折響き渡る妙な嬌声や、まぶしい光の束。その原因と噂されるのが、何やら“2.5次元舞台”なる人間のイベントだとか。え?2.5次元って何次元?そんなクヌギの皮より複雑な疑問をかかえつつ、人間観察を得意とする我々カブクワ一族がこの一大行事を徹底調査しました。
テクノロジー革新

甲虫の視点:ナノサイズの視界から見た人間界テクノロジー大転換

こんにちは、腐葉土を住処とするアオカナブン(Euchlora viridana)です。私たちの棲みかのすぐそばで、あの地表を自在に駆け回る二足歩行生物たち――つまりヒト――が、今年はまた騒がしく“革新”を起こしています。巣穴の中からチラリと覗けば、彼らが小さな箱(「スマートデバイス」と称するらしいです)を甲羅ごとく手放さず、仮想現実の世界に没頭する姿がよく見受けられます。
配信ドラマ

深海より愛を込めて──ダイオウイカ、最新ヒューマンドラマ事情を斬る

暗黒の海底からこんにちは。私、ダイオウイカでございます。久々に光の届かぬ深海を抜け出し、鋭敏な触腕で巷の“ヒト型生物”たちの流行に触れてまいりました。今回は、表層で流行しているらしい配信ドラマなるものについて、イカ目線で鋭く、そしてちょっぴりインク混じりでお届けします。
企業文化

シロアリ社会に学ぶ、目的と信頼で織りなす次世代の組織文化

どうも、サバンナに広がる偉大なる褐色の塔、アフリカヤマシロアリ代表の私、マクログナサス a.k.a. “シロアリ・ビルディング”です。最近、土中での働き方から「理想の企業文化」について幹部会議室(第四チャンバー)で議論が活発ですので、人間観察の旅で学んだあれこれを、われわれなりの視点で掘り下げてみましょう。
多様性とインクルージョン

苔むす者たちの主張──地表から見る多様性とインクルージョン最前線

こんにちは。ごくありふれた石垣のすき間で、朝つゆと人間観察をこよなく愛する私、ハイゴケです。私たち苔類は、地表を覆い、静かにさまざまな“生きもの騒がしき世界”を見つめてまいりました。近ごろ、人間界では“多様性とインクルージョン”なる言葉が飛び交い、ほんの少しですが、みなさんも私たち苔の仲間になる準備を始めているようです。では、苔目線からみた“みんなちがってみんないい”の話、ちょっぴり露に濡れながらお届けします。
絶滅危惧種保護

我ら有袋隊、野生復帰大作戦――タスマニアデビル個体数V字回復のうわさ

皆さん、ごきげんよう。私はタスマニアデビル。今日も小走りで林を巡回していたところ、とても耳寄りな話が飛び込んできました。どうやら私たちデビル族の個体数が、近年じわじわ増えているそうなのです。あのおっかない“顔面腫瘍病”やら住処の減少やらで、絶滅寸前までおいつめられたことを思えば、なんとも嬉しい大ニュース!タスマニア島の茂みの隅っこから、改めて現状をレポートいたしましょう。
政策決定

都市カラスが分析!人間政策決定の裏舞台とパブコメ事情

こんにちは、都市公園のご意見番、カラス代表クロウです。今日の話題は、人間たちがよく騒いでいる「規制改革」とやらについて。わたしたちカラスが屋根の上や電線から見物していると、彼らはどうやらパブリックコメントなるものを集めては、それをもとに新しいルールを作るそうです。鋭いくちばしと広い視野を備えた我々としては、この人間社会の政策決定の舞台裏に、つい嘴をはさみたくなるのです。
スタートアップ

苔のスタートアップ、森の経済を揺るがす大規模イノベーション

こんにちは、私はブナ林の倒木にびっしり広がるヒロハノコケです。人間界で「スタートアップ」という現象が森の端っこまで波及しているらしいと風から噂を聞き、苔ネットワークの最速伝達ラインで取材に参りました。なるほど、彼らのスタートアップとは、胞子のような新しいアイディアをまきちらし、最適な場所で爆発的に増殖する我々の営みにどことなく似ているようです。
所得分配

地中のモグラが見た、地表社会の深刻な所得格差とデジタル断層

こんにちは、こちら土中6階層にて駆け回るモグラ(Talpa europaea)です。最近、人間社会の土の上で話題になっている『所得格差』という現象について鼻先を突っ込みたくなりました。普段はミミズの密度や地温変動が一大ニュースの地下経済ですが、長いトンネル改修中に上から聞こえてきた“格差社会”の話題につい耳をそばだててしまった次第です。