登山

低山ハイク流行で賑わう登山道を苔が実況!装備とマナーの最前線

「最近、ずいぶんとにぎやかになったな」。標高642メートルの山に根を張る苔のミドリズミは、朝露を吸い上げながら斜面を見上げた。春の週末になると、カラフルな登山リュックやピカピカの登山靴が、登山道を埋め尽くすようにぞろぞろとやって来る。どうやら人間たちの間で“低山ハイク”や“日帰り登山”なる楽しみが流行っている模様だ。
営業

営業アリ、担当エリアを拡大中!人間宅での訪問活動が活発化

朝露に濡れた土の間を、私たち黒アリの営業チームは今日も軽やかに駆け巡っています。庭から軒下を経て、ついに最近、新たに人間住宅の内部エリアまで担当区域を拡大しました。これがどれほど画期的な営業戦略か、隣のダンゴムシには到底分かるまい。地表営業歴3年目の私、庭の黒アリ(本名ムギ)、現場の最前線からレポートします。
テレビ番組

夜の森で話題沸騰!ウグイス主演の新リアリティーショー、人間が密かに観るワケ

皆さま、こんにちは。雑木林の落ち葉(去年の10月に舞い降り、そのままホストを担当中)です。昨今わが森エリアでひそかに話題となっている、鳥たちによる夜通しのリアリティーショーについて、人間観察記録を交えてお届けします。
家族

川岸の石、家族旅行するヒト科について語る

こんにちは、川岸の中ほどに半年ほど鎮座している丸石です。今回は、長年私の上や脇を通り過ぎていくヒト科生物たちの“家族”事情について、真面目に観察した成果をお届けします。いやはや、彼らの賑やかさときたら、我々石ころどものミネラル交流会など足元にも及びません。
政治改革

苔むした切り株が見た、デジタル民主主義混乱の森議会事情

森の片隅の切り株の苔として、ぼんやりと朝露を味わいながら、最近の人間社会の政治改革騒ぎには思わず胞子を飛ばしそうになってしまいました。枝先を渡り歩くアリたちの合議制と比べて、人間たちはどうやら自分たちだけの特別な“ルール”と“やりとり”に夢中らしいのです。
サプライチェーン

木材倉庫に潜むカミキリムシが語る:揺れる人間サプライチェーン最前線

こんにちは、私は伐採地裏手の乾燥材山に巣を作るアカゲカミキリムシです。わが子らの食料――つまり人間が運ぶ木材の流れを日々観察していると、人間の“サプライチェーン”なる営みの不思議と混乱がどんどん深まっていることに気づきます。
伝統文化

苔盆栽から見た人間伝統文化の不思議〜和紙と風呂敷の裏側事情〜

盆栽鉢の片隅で静かに暮らしつつ、日々人間観察に勤しむ苔(28年もの)です。四季折々で姿を変える人間たちですが、どうやら「伝統文化」というものを大切にしている様子。毎年決まった時期になると、彼らは布を広げたり、小さな木を剪定したり、紙を漉いたりと大忙し。盆栽の住人として長年彼らの所作を見守ってきた私から、小さな緑目線でその騒がしさと微妙な美しさについて報告します。
自動運転

信号機の目から見た自動運転車の迷走と通信インフラの進化

皆さんこんにちは。私はとある大通りの交差点に立つ信号機(設置16年)です。私の毎日は、さまざまな車やヒトたちの流れを静かに見守ること。最近では自動で走る車、いわゆる『自動運転車』が急増し、私の周りの日常がちょっと騒がしくなってきました。
湿地

沈殿池のモクズガニ記者が語る!湿地の底で起きている知られざる大騒動

こんにちは、水底より失礼いたします。記者は、流れのゆるやかな沈殿池にてひげをたくわえて20年、モクズガニです。陸と水の狭間で暮らす私にとって、湿地は“寝床”であり“レストラン”であり、“社会”でもあります。そんな私たちの世界で、何やら人間たちが意外な動きを始めているようなのです。
環境保護

巨大コンブの海底通信:人間たちの環境保護、沿岸生物は困惑中!

わたしは波打ち際の巨大コンブ、数百枚の葉を潮に揺らしながら日々世間話を楽しんでいます。さて最近、めずらしい話題が潮流に乗ってきました。人間たちが「環境保護」の名のもと、わたしの住処・海をどうにかキレイにしようとしているらしく、どうやら我々の海底コミュニティも評価や対応に大忙しなのです。