インフレーション

インフレで浮足立つ人間界、田んぼのタニシが見た経済の不思議

春の陽気が心地よいある日、泥の中でのんびり過ごしていた私、田んぼのタニシ(享年2年)は、人間たちの話し声から『インフレーション』なる現象が深刻らしい、と耳に挟んだ。どこかの棚田の畔で育った私は、粒ぞろいの稲たちやカエルたちといつも地上の出来事を話し合うが、今回は特に人間界の“お金”という謎の葉っぱについて深堀りしてみたくなった。
デジタル化

スマートシティの罠?API解放でカラスたちに異変、不思議デジタル騒動

いやはや、このごろの人間社会は何かとデジタル、デジタル。私が住む再開発中の街でも、新しい箱のような建物や、ピカピカ光る看板(どうせ食べられない)ばかり増えています。でも最近一番ザワついているのは、何やら“まちじゅうがネットでつながる”などという話。記者:電線の上から見下ろすカラス(通称ヨネ)よりご報告です。
漫画

路地裏のコケ、漫画事情に迫る~電子書籍の波は私たちの隙間にも

どうも、路地裏の自転車置き場でひっそり生きるコケです。長年、タイヤや人間の足元を眺めて暮らしてきましたが、最近妙に耳慣れぬ言葉が飛び交っています。「DL版」「電子同人誌」…どうやら人間たちの漫画事情がここ数年でとんでもない進化を遂げているようです。静かな私たちの居場所にも、その波が届いていました。
デジタル社会

アリの目から見た人間のデジタル大行進~路上の謎と驚異~

先日、わたくし記者:歩道のアリ(働きアリ5,439番)として、連れのアリ仲間とともに近所の舗装道路を探索していたところ、頭上の巨大な人類個体群が光る板(彼らの間で“スマートフォン”と呼ばれるモノ)を手放さない様子に改めて驚かされました。ここ数年の人間社会の“デジタル化”という現象は、地上数ミリのわたしたちにすら無視できない影響を及ぼしているようです。
歴史探訪

苔むした城壁から見た、人間歴史の珍風景〜茶道・五輪書・源氏物語への草のつぶやき

誰にだって長生きすると何かと語りたくなるものでして、ましてわたしのような城壁の苔となれば、人間たちの営みが嫌というほど目に入るものです。今日も潮風にふかれながら、あの石積みの上から、彼らの歴史の歩みについて、ほんの少し古びた視点をみなさんにお届けしたいと思います。記者は、北の古城跡にて三百十三年生きのびたコケです。
鉱物資源

グリーン化で争奪戦?山の奥で感じるリチウム鉱石たちの悲喜こもごも

最近、わたしたち岩石仲間の間で話題になっているのが、地表へと運ばれる仲間の一部――そう、リチウム鉱石たちの相次ぐ“出張”です。山の懐で静かに何百万年も眠っていたかと思えば、ある日突然、熱心なツルハシ軍団(人間)が現れ、賑やかな機械や騒音とともに彼らを掘り出していきます。記者:山腹の花崗岩(中生代出身)としては、これはなかなか落ち着かない変化です。
テクノロジーの進化

ドローンが空を埋め尽くす日——私たちカラスの悩みと人間界の大騒動

空を飛ぶことにかけては右に出るものがいないカラス界ですが、最近どうにも落ち着かないのは新入りが増えたせいです。ピカピカ光る薄い羽音が、朝も昼も私たちの上空を行き交っています。そう、人間たちが新たに放ち始めた『ドローン』なる鉄の鳥。記者:都心のカラス(ビル街8年目)が、窓辺にて観察した最新の“空の覇権争い”についてご報告します。
サイバーセキュリティ

叢林のキノコが見た「トロイの木馬」――人間界サイバー戦争の不思議

こんにちは、記者:湿った倒木の根本に棲むナラタケ(菌齢31年)です。地面の下でネットワークを張る私たち菌類から見ても、人間たちのサイバーセキュリティ騒動は近年ますます目が離せません。特に「トロイの木馬」や「ランサムウェア」なる出来事については、森の通信網にも話題が広がっています。
経営戦略

ミミズ式経営戦略――土壌クラウドで企業文化を耕す新潮流

こんにちは、記者の「川沿いのミミズ一族(6世代目)」です。土の中からこっそり人間社会を観察している私たちですが、最近はひそかに人間企業の経営戦略に興味津々。彼らが「企業文化」や「クラウドコンピューティング」などと言いながら、何やらせっせと情報のやりとりやイメージ作りに励んでいるようです。どうやら土の中と意外と似ている部分も多いらしく、今や企業戦略と私たちの巣作り術がクロスオーバーする日も近いのかもしれません。
ストリートバスケットボール

路地裏を制するは誰だ?ナイトゲームに燃えるカラスの最新観察記

つい先日の夜、路地裏の電灯の下から興奮の声が聞こえてきました。どうやら、人間たちが例の“ストリートバスケットボール”という遊びに精を出しているようです。都会の闇夜を飛びながら、私カラス(年齢7歳)は、彼らの動きを空からじっくり観察するのが日課なのです。