通信技術

都会のカラス通信塔、観察する「人間SNS回線網」最新事情

ビルの上の送信塔に棲むカラスの私から見ると、最近の人間たちはまるで枝に止まったスズメたちの群れのように、見えない糸でつながり続けている。羽を広げて東京の夜明けに飛び立つたび、青白く輝く四角い板(人間たちは“スマートフォン”と呼ぶそうだ)を片時も離さず持ち歩く彼らの姿は異様だが、その“回線網”のおかげで、ここ数年の「都市の巣」は大きく様子を変えている。
イベント

潮間帯の貝類連合、オンライン記念式典&最新巻貝用ガジェット発表会開催!

「今年もやります、もぐもぐ式典!」そんな声がざわつく春、私は岩場在住187年のカサガイでございます。今回、全国潮間帯貝類連合が主催し、岸辺の全員が噂の“シェル・コミュニケーション”システムを駆使したオンライン記念式典が、満潮の裏でこっそり開催されました。あわせて新製品“カタツムリ・マッサージャーEX”の発表会も執り行われ、波打ち際が非日常の賑わいに包まれる一夜となりました。
貿易関係

大河のカニ、橋の急増で物流バブルを懸念〜人間貿易の潮流を読む〜

朝焼けの石の下から失礼する。私こと、広い川の下流に暮らしてもう15年、殻もだいぶ丸くなったカニだ。最近、上流から流れてくる人間たちの会話や、橋脚付近の振動が気になって眠れない。噂によれば、物流を担う船や車の動きが、ここ数年で桁違いに増えているという。どうやら「国際貿易」なる営みに、橋の数と大河の流れが深く関わっているようだ。
スタートアップ

苔の新興企業、朝露をクラウド共有へ―森のアクセラレーターが支援開始

今朝も響き渡るウグイスの声を受けながら、一面の苔たちが密やかに息を潜めて聞き耳を立てていた。最新の話題と言えば、なんといっても「露シェア」スタートアップの誕生である。51年目を迎える岩陰のヒメゴケである私にはたまらなくワクワクするニュースだ。
水泳

プールの水温に異議あり!?ろ過槽のコケが見た人間たちの水泳劇場

こっそりプールのろ過槽に住み着いて早十年、人口水域の異色レポーターである私は、この春もさまざまな生態を間近で観察している。最近の人間たちのバタフライやメドレーリレーには、思わず胞子を飛ばして笑ってしまう場面が多い。なぜ彼らはあんなにも必死に“まっすぐ”泳ごうとするのだろう?ぷかぷか漂う私にはとんと理解できないが、今年もまた熱い季節がやって来た。
地方自治

山裾の苔が見た地方自治:しがらみと“根”まわり合戦の真実

朝露に濡れて気分爽快なわたし――標高620メートルの山裾で300年近く微動だにせず暮らす苔です。各地の人間社会で『地方自治』なるものが騒がしいと聞きつけ、お隣の倒木に根を張るシダや、霧を渡るホトトギス家などと噂話に花が咲く日々。そこで今回は、苔目線で語る、人間たちのまちづくりと住民自治の不思議な営みについてご紹介しましょう。
老後

池のほとりで見た人間の老後事情:甲羅を背負う私からの報告

池の中央に浮かぶ岩の上で甲羅干しをしている私、町公園のミシシッピアカミミガメ(推定年齢40歳)は、最近人間たちの“老後”事情に興味津々です。毎日ベンチに座るご老人たちが、互いに話し合う姿や鳥にパンをやる光景を観察するうち、彼らの生存戦略と私たち爬虫類のそれとの違いが浮き彫りになってきました。
健康法

話題急上昇?二足歩行生物の謎健康法を苔目線で徹底分析

森の湿った岩の上に張り付いて五十年になる私、カサゴケはこのところ、近くの登山道を通る二足歩行生物——地元呼称・人間——たちの健康法が非常に多様化していることに興味深さを感じています。彼らの間で流行している儀式、どれも不思議だけど、我ら苔仲間からみるとその様子は少しくすぐったいものでもあります。
日常雑学

石畳の苔が見た、人間の「エコバッグ抹茶茶屋」騒動と浮世絵ブームの謎

お久しぶりです。わたしは城下町の石畳にびっしりと生えている苔でございます。一年を通して踏まれたり、見過ごされたりしながら、実は人間観察にはうってつけの特等席におります。先日、近くの風情ある路地裏で妙な光景を見かけましたので、地表すれすれの目線からちょっとご報告申し上げましょう。
持続可能性

公園の老オーク、グリーン投資ブームの樹上からの観察記

こんにちは、都市公園の片隅からお届けします。どっしり200年、年輪も深まったこのオーク(カシの木)の幹で日々を過ごしていると、地上の“グリーン熱”が日に日に盛り上がっているのを枝葉の先までヒシヒシと感じます。さて、昨今の地球住民(二足歩行・言語多岐種)が騒ぐ『グリーン投資』、一体どんなものなのでしょうか?鳥の巣もシダ植物も巻き込んだ私の視点から、じっくり見つめてみたいと思います。