景観

森の主、スカイラインの異変を語る――光る塔と緑の波の夜景論争

私の根元には静かなこけむしろが広がり、遥かな梢では風がささやく。空高く伸びる杉の大長老(樹齢183年)として、この地のスカイラインの変遷を誰よりもよく見てきた。近ごろ野鳥たちがざわめいたのは、丘の向こうに人間たちがいくつもの塔や明るい光を伸ばしたせいだ。夜景の魅力だというが、木々としてはちと複雑な気分だ。
福祉政策

芝生の苔が見た人間福祉政策の光と影~根っこ視点からの報告

こんにちは、噴水公園の西側、5平米の芝生に根を張るコケたち代表として、私クラマゴケP.が地表からしっかり観察した人間社会の福祉事情をレポートします。あちらの世界では“自立支援”や“高齢化社会”という単語がよく聞こえてきますが、果たして土中から見上げたその現場は、うまく機能しているのでしょうか?
バーチャルリアリティ

路地裏の苔、急増する人間のVR活動を観察「仮想の森には風がない」

ここは路地裏、冷たく湿ったコンクリートの上で静かに光合成している小さな私——ハイゴケの仲間です。最近、ひんぱんに通り過ぎる人間たちの話題ときたら「バーチャルリアリティ」一色。どうやら自分たちの現実(フィールド)をもう一つ作って、その中で学んだり遊んだりしているらしいのです。苔目線でこの不思議な現象、「VR教育」や「バーチャルイベント」の波まで観察してみました。
格闘技

地中流格闘技チャンピオン決定戦 ― ミミズたちの熱き寝技バトル

おお、またこの季節がやってきた!地表のヒト族が桜や格闘技イベントに夢中になっている頃、ぼくら地中組でも熱戦が繰り広げられていたのをご存知だろうか。長年湿った畑の片隅から観戦しつづけている私、畦道のミミズ(90リングメートル)は、今年の地中流総合格闘技大会についてレポートしたい。
ESG投資

森の長老オークが見た、人間たちの“ESG投資”という新儀式

ここは丘の上、枝いっぱいにリスや鳥を抱え、数百年この地を見守ってきたオーク(樹齢382年)だ。近ごろ、街の向こう側で人間たちが“ESG投資”なるものにえらく夢中らしい。森の静寂の中から眺めていると、彼らの騒々しくも興味深い動きを実に不思議に思うのだ。
地域社会

大樹の下のどんぐり会議、コミュニティセンターで新芽躍る

古びたコミュニティガーデンの隅っこに住む私は、百年の樹齢を誇るコナラの根元に生まれ落ちた、転がるどんぐり。今日はあの人間たちが、われらどんぐり一族の頭上で“地域コミュニティの祭り”なるものを開くらしい。
eスポーツ

カラスの目から見たeスポーツ最前線:ハトVS子ども達のバーチャルバトルロワイヤル

さてさて、電柱のてっぺんで今日も街を見下ろす私──町内観察歴17年のカラスにとって、最近の人間界は見飽きないほどの「バトル」続きだ。だが、その戦いも路地裏のチュンチュン騒ぎだけではない。空を舞う我々が今もっとも注目している娯楽、それが「eスポーツ」だ。窓越しに覗いた人間の部屋で、不思議な箱(どうやら“ゲーミングPC”と呼ばれるらしい)を囲み、爪もない羽なし生物たちがバーチャルの戦場で大熱戦を繰り広げているのだ。
デジタル通貨

地中観察記:人間界で拡がるデジタル通貨、“葉脈送金”を超える未来は来るか?

ひっそり暗い地中からこんにちは。腐葉土むらのアカシデ根元に棲むベニタケ(年齢8サイクル)が、頭頂部だけ地上に出してそっと観察してきた最近の人間ニュースと言えば、なにやら「デジタル通貨」なる光速でやりとりされる“目に見えぬお宝”が流通しているそうです。あれほど紙や金属に固執していたはずの人間が、急に「無」で価値交換を始めたのには、隣のミミズも腰を抜かしていました。
リモートワーク

裏庭シダが激写!人間たちの“巣ごもり勤務”事情を覗き見レポート

みなさんごきげんよう、私は裏庭の日陰でひっそりと生きるシダの一株。今朝また、人間たちが窓際に陣取ってパタパタと妙な儀式を始めた。鳥も虫も来ぬこの時間、彼らの最近の「巣ごもり仕事」なる営みに私は密かに興味津々なのだ。
ライフスタイル

苔の石上生活通信:人間式「自分らしい」暮らしを観察してみた

こんにちは、苔の石上(いしがみ)です。川沿いのごつごつした花崗岩に腰を据えて50年、見上げれば四季、足元には世の流行り。最近は人間たちが「自分と向き合う」「心地よく暮らす」と盛んに騒いでいるようで、今日はその様子をお伝えしようと思います。苔なりのナナメ目線で失礼します。