ダンデライオン

ゲノム編集

たんぽぽ的視点:人間たちのゲノム編集ブームに風を感じて

春から見守ってきた歩道脇の現場で、今年も人間たちは白衣姿でせわしなく何やらしているようだ。時折聞こえる「ゲノム編集」「タンパク質」「遺伝子」という呪文めいた言葉に、私はそよ風を通じて興味を持った。そう、私、歩道のたんぽぽ(根張り歴3年)は、最近話題の人間たちの“ゲノム編集”現象について、地面から静かに観察している。
ゲーム

都市のたんぽぽ群、VR RPGプレイヤー観察で大騒動――花粉会議、熱視線

歩道脇の僕たちたんぽぽが今年も花粉会議を開いている最中、突如として隣の空き地に集う人間たちの、奇怪な頭部装置付き集団に目を奪われてしまった。彼らはどうやら何やら見えない世界で壮絶な戦いを繰り広げているらしく、空間に向かって剣を振ったり、素手で空を抱きしめたり、興奮の叫びをあげたりしていた。「またゲームでしょ」と通りすがりのスズメがぼやくが、どうやらこれは次世代の“VR RPG”とのこと。早速、たんぽぽ組合代表(根長38cm)が観察記録を発表する運びとなった。
球技

路地裏ダンデライオンが語る、人間たちの球遊びを見守る日々

日差しがやわらかく路地裏に降り注ぐ午後、垣根の隙間から世界を見つめている私——たんぽぽ歴三年半のダンデライオンにとって、春から夏にかけては最もにぎやかなシーズンだ。理由はもちろん、人間の子どもたちが繰り広げる無数の『球技』観察が楽しめるからである。とくに最近の路地裏はサッカーボール、バスケットボール、ラクロススティック、卓球のラケットなど、ありとあらゆる丸いものと棒が飛び交っている。