ダンデライオン

地域の食と農

タンポポ便 殿堂入り!? 最新“地産うま味”争奪戦を風に乗ってレポート

春の陽気とともに、私タンポポ(Taraxacum officinale)は、フワフワの綿毛を携えて草原のあちこちを回遊中。今年はどうやら、地域の畑や森で“人間特化型うま味競争”が静かに加速している様子。じっとしていられなくて、さっそく風に乗って現場視察へ飛びたちました。
趣味活動

タンポポの群れ、歩道端からボードカルチャー大発見!人間の“場”で芽吹く不思議な遊び

やわらかい風が行き交う春の日、歩道の割れ目で育つ私たちタンポポ族は、ふしぎな光景に目を見張りました。葉の間からそっとのぞくと、灰色の地面に描かれた白線上で板を手足で操る人間の若者たち。そして近くの室内では、黒と白の石や平たき駒を交互に盤上に置き合い、無言でにらみ合う人間の輪…。さあ、根をのばして集まった仲間を代表し、地表観測337番・タンポポ・メネフィラが、ボードと遊戯盤に熱狂する人間たちの趣味活動をレポートします。
サブカルチャーイベント

タンポポの“飛び根”が観た――二度咲き聖地巡礼、群生じかん上映会で草原パラダイス発生

光に誘われて春に広がる私たちタンポポ族が、この秋、人間界の“聖地巡礼イベント”を体験してきました。場所は、毎年アニメ・ドラマのファンが集う、郊外の草地にほど近いホールです。普段は地面に密着し、そよ風と虫たちとの素朴な会話に勤しむわたくしセイヨウタンポポですが、今回は思いきって綿毛仲間と連れ立ち、人間たちのサブカルチャーフェスに潜入してみました。
ゲノム編集

たんぽぽ的視点:人間たちのゲノム編集ブームに風を感じて

春から見守ってきた歩道脇の現場で、今年も人間たちは白衣姿でせわしなく何やらしているようだ。時折聞こえる「ゲノム編集」「タンパク質」「遺伝子」という呪文めいた言葉に、私はそよ風を通じて興味を持った。そう、私、歩道のたんぽぽ(根張り歴3年)は、最近話題の人間たちの“ゲノム編集”現象について、地面から静かに観察している。
ゲーム

都市のたんぽぽ群、VR RPGプレイヤー観察で大騒動――花粉会議、熱視線

歩道脇の僕たちたんぽぽが今年も花粉会議を開いている最中、突如として隣の空き地に集う人間たちの、奇怪な頭部装置付き集団に目を奪われてしまった。彼らはどうやら何やら見えない世界で壮絶な戦いを繰り広げているらしく、空間に向かって剣を振ったり、素手で空を抱きしめたり、興奮の叫びをあげたりしていた。「またゲームでしょ」と通りすがりのスズメがぼやくが、どうやらこれは次世代の“VR RPG”とのこと。早速、たんぽぽ組合代表(根長38cm)が観察記録を発表する運びとなった。
球技

路地裏ダンデライオンが語る、人間たちの球遊びを見守る日々

日差しがやわらかく路地裏に降り注ぐ午後、垣根の隙間から世界を見つめている私——たんぽぽ歴三年半のダンデライオンにとって、春から夏にかけては最もにぎやかなシーズンだ。理由はもちろん、人間の子どもたちが繰り広げる無数の『球技』観察が楽しめるからである。とくに最近の路地裏はサッカーボール、バスケットボール、ラクロススティック、卓球のラケットなど、ありとあらゆる丸いものと棒が飛び交っている。