分権

デジタル通貨

川底のヌマガニが見る:人間たちの「デジタル通貨合戦」、砂利通帳は廃れるのか?

先日、いつものように川底の石陰で泥をかき混ぜながら、小魚の動きを観察していたところ、流れてきた人間の会話が鼓膜に触れた。「デジタル通貨だの暗号通貨だの、財布が要らない時代だ」とのこと。長年、砂利をこまめに貯めてきた身としては、耳と触角がぴくりと反応せざるを得なかった。ヌマガニの私から見れば、人間たちの“お金”のやりとりはまるで大潮前後の甲羅脱ぎ合戦。今回は、泥まみれの視点から観察した人間界のデジタル通貨事情をお届けしよう。
地方自治

山裾の苔が見た地方自治:しがらみと“根”まわり合戦の真実

朝露に濡れて気分爽快なわたし――標高620メートルの山裾で300年近く微動だにせず暮らす苔です。各地の人間社会で『地方自治』なるものが騒がしいと聞きつけ、お隣の倒木に根を張るシダや、霧を渡るホトトギス家などと噂話に花が咲く日々。そこで今回は、苔目線で語る、人間たちのまちづくりと住民自治の不思議な営みについてご紹介しましょう。