ゼニゴケ

芸術

池の岸壁モスマット画廊、苔たち集う“濡れ縁芸術祭”で大盛況

朝靄が晴れるとともに、池の岸壁でひそやかに開催される“濡れ縁芸術祭”がいま話題だ。主役は我ら、ゼニゴケ一族。普段は地味だが、今日ばかりは苔仲間とともに、美術鑑賞にやって来た他の維管束植物たちや昆虫たちをうならせている。
心理的安全性

池の苔会議、“ぬるぬるピクニック”開催で心理的安全性を検証

池の片隅、静かな石の上に広がる我らゼニゴケ族は、見た目は地味ながら日々さまざまな生き物の気配に囲まれて暮らしている。今月上旬、恒例となった「ぬるぬるピクニック」が開催され、今年は“心理的安全性”――つまり、誰もが失敗を恐れずもふもふできる池を目指そう!というテーマで話し合いが行われた。そのリポートを、ちゃっかりピクニック会場で一番ふかふかな筆者、ゼニゴケのヨツバがお届けする。
孤独・孤立対策

孤独なヒト属へ贈る コケたち式・つながり支援術

地面の隙間からこんにちは。緑のカーペット代表、ゼニゴケ(M. polymorpha)です。われわれ苔類は、日なたも日陰も湿った壁も川原も、あらゆる仲間と寄り添い生きています。最近、ヒト属の社会で「孤独・孤立」が深刻な課題となってると耳にしました。おやおや、あんなに群れて騒ぐ知的生物にも、孤独という胞子が降り積もるのでしょうか。
拡張現実

コンクリの隙間から見た!ヒト属による拡張現実への熱狂と謎行動

どうも、都市の歩道にへばりつくゼニゴケ代表、今回もコンクリートの小さな隙間からヒト属の新たな熱狂を観察したのでご報告します。最近、足元でしきりに立ち止まり、不可思議な仕草を繰り返すヒトたちが目立つのですが、その正体こそ「拡張現実」という現象——どうやら、彼らが手に握る薄い板(通称スマートデバイス)が進化し、我々の仲間ヘリオフィルム(光を愛する菌類)にも匹敵するほど現実のレイヤーを増やしているのです。