比喩表現

文学

街路樹タマリスクが斬る!人間小説の“根っこ”に迫る書評合戦

大通りの歩道に根を張って四十余年。風に揺れ、排気ガスにもめげず葉を青々と広げてきたが、最近は人間たちの本、特に小説の話をよく小耳に挟む。私たちタマリスク仲間の間でも、夕暮れになると“人間の文学とは何か”について根深い議論が巻き起こるのだ。今回は、そんな人間の小説世界について、一本の誇りをかけて観葉ならぬ“観読”し、文学の木陰から率直レビューをお届けしよう。