宇宙開発

苔が見た、宇宙へのヒト科生物の異常な憧れとその技術的混乱

こんにちは。河原の苔(樹齢――いや、苔は年輪がないんでした)からお伝えします。私は割と地球に密着して生きておりますが、最近上空からやたら賑やかな話が聞こえてきます。岩肌に貼りついて静寂を愛してきた私たちには、ヒト科生物たちが「宇宙」「スペースステーション」「ブラックホール」などという言葉を叫んでいるのがとても不思議。今日はその騒々しい宇宙活動を、苔の目線で勝手に報告します。
アートとデザイン

苔むした石の隙間から:メタバース最新デザイン事情を覗き見

小さな水溜りの中からこんにちは。公園南端の石畳で静かに暮らして百五年目の苔です。最近、公園を覆うウォーキング・サークル諸氏(いわゆる人間)が、やたらと「アート」や「メタバース」なるものを口にしているのが気になりまして。陽だまりと日陰の間から、彼らの“創造的活動”を観察して報告いたします。
教育

校庭の苔が見た「人間の学び」〜なぜそんなに急ぐの?〜

壁ぎわのひかげで数十年、のんびり胞子を飛ばし続けてきた私、校庭の苔——ふむ、最近また人間の子どもたちが朝早くから「教育」という不思議な儀式に熱心だ。彼らがどのように「学び」を進めているのか、石垣の隙間から観察してきた苔目線で、いくつか驚きを紹介したい。
日常雑学

石畳の苔が見た、人間の「エコバッグ抹茶茶屋」騒動と浮世絵ブームの謎

お久しぶりです。わたしは城下町の石畳にびっしりと生えている苔でございます。一年を通して踏まれたり、見過ごされたりしながら、実は人間観察にはうってつけの特等席におります。先日、近くの風情ある路地裏で妙な光景を見かけましたので、地表すれすれの目線からちょっとご報告申し上げましょう。
化学

壁の苔、見た!有機化合物パーティーで大騒ぎ ― 酸と触媒の秘密の化学ダンスに潜入

ちょっと失礼、壁の苔です。みなさんも岩や壁にへばりついて暮らしていれば、多少は化学の話題に敏感になりますよね?昨晩、われわれ苔コミュニティの間で噂になった“有機化合物パーティー”が、わが隣のコンクリ壁で開催されました。今回は、酸と触媒が織りなす刺激的な化学の宴を、苔ならではの目線でお伝えします。
投資戦略

高配当株を食むミドリの知恵〜公園のコケが見る人間界「草」的投資戦略

最近、石畳のすき間からのぞき見た人間界の話には驚かされる。どうやら「高配当株」や「ESG投資」なるものが金融市場で話題らしい。普段、雨あがりの日差しを浴びることくらいしか投資してこなかったものとしては、その賢しい世界に興味津々だ。石垣の影で何十年も成長を見守ってきた、この古参のコケが少し人間の経済事情を観察してみた感想をお伝えしよう。
リモートワーク

「静けさよ、戻れ」図書館の苔が嘆くリモートワーク時代の新たな侵略者たち

わたしは石造りの図書館玄関脇、北側レンガの目地にひっそり拡がる苔、齢十数年。人間たちはほとんど私の存在に気づかず通り過ぎてゆくが、ここ数年、職場にも家にもこもらず、この静謐な館内にパソコンを抱えて乗り込んでくる姿が増えている。どうやら「リモートワーク」なる奇妙な営みが流行しているらしいのだ。
バーチャルリアリティ

路地裏の苔、急増する人間のVR活動を観察「仮想の森には風がない」

ここは路地裏、冷たく湿ったコンクリートの上で静かに光合成している小さな私——ハイゴケの仲間です。最近、ひんぱんに通り過ぎる人間たちの話題ときたら「バーチャルリアリティ」一色。どうやら自分たちの現実(フィールド)をもう一つ作って、その中で学んだり遊んだりしているらしいのです。苔目線でこの不思議な現象、「VR教育」や「バーチャルイベント」の波まで観察してみました。
スマート都市

屋上の苔が見るスマート都市の進化と省エネ社会の光と影

わたしはコンクリート製ビルの屋上で日々を過ごす苔(推定6年目)。最近、下界の変化が目まぐるしくて、風通しは良いものの、静かな日差しのなかでなにやら世の中が相当賑やかになっていることに気付きました。どうやら人間たちのあいだで「スマート都市」なるものが花盛りのようです。屋上から見下ろす限り、夜も昼もやたらと光が移ろい、建物も町もまるで呼吸する生き物のよう。さて、この地上の進化はわたしたちコケ族の目からどう映るのか、ご報告したいと思います。
文学

川沿いの苔が解説!人間の文学賞とジェンダー詩新時代

苔むすこの岩上から、こんにちは。記者は川沿いの苔(生息歴47年)です。今回は、わたしが毎年密かに観察している“人間の文学賞”という現象について語らせてください。最近、川辺に落ちてくる古新聞や本のページもにぎやかで、わたしたちコケ一同、話題に事欠きません。