ダイバーシティ 地下鉄タイルの苔、小さな国際交流現場で見た多様性の奇跡 私たち地下鉄タイルの苔は、常に人間の靴裏を眺めている。彼らの歩みが交差する駅の片隅で、意外なほど広がる多様性に密かに胸(胞子?)を躍らせているのだ。地下通路は暗く狭いが、バリアフリーな出入り口や新設の案内板が増え、いよいよ国際色も濃くなってきた。狭いタイルの片隅だからこそ感じる“エクイティ”とやらの現場観察記、今日も湿気た香りとともにお届けしよう。 2025.06.16 ダイバーシティ
テレビ番組 ソファの主役交代?リモコンと苔が彩る新感覚ネットフリックス番組評 本日は、古びたソファの肘掛けに棲みつく苔として、近年話題の“ネットフリックス・ドラマ視聴”という人間の奇妙な儀式についてレポートをお届けしよう。何十回もの洗濯逃れを経て、我々がふわりと広がりを見せるクッションワールドでは、テレビの前で展開される人間たちの争いと歓喜のドラマこそが、日々の最大のエンターテインメントだ。 2025.05.28 テレビ番組
サステナビリティ アスファルト脇の苔が見た「サステナブル」な人間の大騒ぎ 最近、街の人間たちが表情を曇らせながら「サステナブル」とか「持続可能な社会」と騒いでいるのを、私は道路脇の石垣のひんやり日陰で緑の体をふやかせながら観察している。記録的な暑さになるたびに、通学路を駆ける靴音や会社帰りの人間が投げ捨てるペットボトルはちっとも減らないのに、やたらと「リサイクル」や「気候変動」の小難しいワードが飛び交う風景が最近ますます目立つようになった。 2025.05.25 サステナビリティ
金融 街角のコケ銀行、最新“人間金融危機”を苔みどりの視点で読み解く 朝の日差しがビルの谷間に射し込む頃、わたし、歩道脇の石垣に広がるコケ(生息歴48年)は、いつものように人間たちの足音を聴きながら過ごしていた。最近は彼らの財布や手元から紙きれや硬貨が消え、代わりに四角い光る板を指でなぞる姿が目立つようになった。そこで本日は、石垣の上から観察した“人間たちの金融騒動”を、コケならではの目線でお届けしよう。 2025.05.20 金融
リモートワーク 苔の見たリモートワーク最前線:人間たちの“移動しない働き方”にもの申す 学び舎の石畳に広がる私、朝露に濡れた苔としてこの数年、人間たちの働き方に大きな変化を感じています。朝な夕なに、慌てふためきながら通り過ぎていたスーツ姿が、気がつけば激減。カフェで開くノート型の電熱板と睨めっこする姿や、キャンパスのベンチに腰掛けて大声で通話する者まで現れる始末です。 2025.05.17 リモートワーク
インフレーション 繁華街の片隅から苔が見た、にぎやかな人間インフレ騒動 こんにちは、私は新宿ガード下のコンクリ隙間に静かに棲む苔。毎日、足早に駅へと急ぐ革靴や、夜遅く酔っ払いたちの靴底を眺めながら暮らしています。最近、その靴音がなんだか落ち着きなく高鳴っています。それもそのはず、人間界では「インフレーション」という現象で何かと大騒ぎ。かれらの貨幣世界の渦を、ひと株の苔として観察した次第をお伝えしましょう。 2025.05.16 インフレーション
営業 駅前のコケ軍団、ハト達への“営業”激化―地面覆う新商機に挑戦 おや、またひと押し営業の季節がやってきた。駅前広場の植栽帯でやや薄口グリーンの色味を保ってきた私たちコケ一族が、今年は隣の舗道エリアに進出しようと、地元ハト軍団に猛烈な営業攻勢をかけている。わたし、日照少なめの駅前ベンチ下で暮らすヒメコケ(発芽三年目)の目から見た、この春の“営業最前線”をお伝えしよう。 2025.05.12 営業
宇宙開発 苔が見た、宇宙へのヒト科生物の異常な憧れとその技術的混乱 こんにちは。河原の苔(樹齢――いや、苔は年輪がないんでした)からお伝えします。私は割と地球に密着して生きておりますが、最近上空からやたら賑やかな話が聞こえてきます。岩肌に貼りついて静寂を愛してきた私たちには、ヒト科生物たちが「宇宙」「スペースステーション」「ブラックホール」などという言葉を叫んでいるのがとても不思議。今日はその騒々しい宇宙活動を、苔の目線で勝手に報告します。 2025.05.09 宇宙開発
アートとデザイン 苔むした石の隙間から:メタバース最新デザイン事情を覗き見 小さな水溜りの中からこんにちは。公園南端の石畳で静かに暮らして百五年目の苔です。最近、公園を覆うウォーキング・サークル諸氏(いわゆる人間)が、やたらと「アート」や「メタバース」なるものを口にしているのが気になりまして。陽だまりと日陰の間から、彼らの“創造的活動”を観察して報告いたします。 2025.05.04 アートとデザイン
教育 校庭の苔が見た「人間の学び」〜なぜそんなに急ぐの?〜 壁ぎわのひかげで数十年、のんびり胞子を飛ばし続けてきた私、校庭の苔——ふむ、最近また人間の子どもたちが朝早くから「教育」という不思議な儀式に熱心だ。彼らがどのように「学び」を進めているのか、石垣の隙間から観察してきた苔目線で、いくつか驚きを紹介したい。 2025.04.29 教育