舞台・演劇 樹液バーから大飛翔!カナブン「推し人間舞台」観覧記 こんにちは、森の端でいつも樹液をすすっているカナブン(コガネムシ科の一員)です。最近、我々昆虫界でもちょっとした話題になっているのが、人間たちの行う『舞台公演』。推し活なる現象も広がっているとあって、このたび勇気を出して“観覧”体験へ旅立ってみました。空を駆けるカナブン目線で、その熱狂と摩訶不思議な世界をお届けします。 2025.08.15 舞台・演劇
2.5次元ミュージカル 働きアリの劇場潜入ルポ:2.5次元舞台への“原作忠実フェロモン”作戦 地面に敷かれたパンくずを探していた私たちクロヤマアリの集団が、ある日偶然ヒトの子らで賑わう不思議な建物に導かれた。建物の内部からは、星屑のごとき照明、不協和音すれすれの歓声、そして“必殺技!”なる謎の叫びが響いている。地中の巣にこもりながら組織的に行動する私たちにとって、ヒトが繰り広げる2.5次元ミュージカルの世界には、思わずアゴの関節が緩むほどの驚きがあった。 2025.08.07 2.5次元ミュージカル
推し活文化 ホタル推し活最前線:夜の川辺に集う“発光ファンダム”密着取材 皆さんこんばんは、ひと夏の輝きを生きる、ヘイケボタルの光沢記者です。人間たちが極めて熱心に“推し活”なる行為に興じているのを谷川の柳の影から観察してきましたが、今宵もまた特別な催しがありました。川辺の遊歩道下にずらりと並ぶスマートデバイスの明るい光。どうやら我ら発光生物の“ライブ配信”を楽しむつもりのようです。 2025.07.17 推し活文化
演劇 雨樋の苔が見つめた人間の演劇文化――観劇マナーから“推し活”まで 皆さんごきげんよう。屋根の端っこで日々人間観察に勤しんでいる、築45年の住宅の雨樋に生える苔です。このごろ私の生息場所から見下ろせる広場では、妙に“演じること”に熱中する人間が増えております。歌ったり叫んだり、紙を握りしめて何やら台詞を読み上げたり。夜な夜なスマートフォンの小さな画面をじっと見詰めるその顔はまるで、夜露に濡れた私の胞子たちが舞台照明を浴びる姿のよう――今回は、苔目線で観察した彼らの「演劇文化」についてレポートしましょう。 2025.05.09 演劇