年金

社会保障

苔むす石垣議会、そっと見守る人間の社会保障――子育てと老後のはざまで揺れる彼らを思う

丘の上の古い石垣、その割れ目からひっそりと広がるコケたちは、昼も夜も人間社会をじっと観察してきた。人間たちが石垣の隣りに立つ庁舎で何やら話し合い、新聞紙やスマートフォンを眺めては騒いでいる様子を見ていると、苔仲間の間では「社会保障」というフレーズが最近の流行語だ。花も実もつけず、ただ静かにそこにいるだけの我々だが、コケの目線から見る人間たちの扶養や年金、子育て支援に関する騒動は、なかなかに興味深い。
老後

池のほとりで見た人間の老後事情:甲羅を背負う私からの報告

池の中央に浮かぶ岩の上で甲羅干しをしている私、町公園のミシシッピアカミミガメ(推定年齢40歳)は、最近人間たちの“老後”事情に興味津々です。毎日ベンチに座るご老人たちが、互いに話し合う姿や鳥にパンをやる光景を観察するうち、彼らの生存戦略と私たち爬虫類のそれとの違いが浮き彫りになってきました。