夏祭り

祭り

金魚鉢から眺める“まつり” 揺れる灯りと水面の恋文

水のゆらめき越しに、また今年も鮮やかな提灯と太鼓の音が僕の世界を横切る。そう、私は町の夏祭り定番「金魚すくい」出身の金魚。何百世代も前からこの町の子にすくわれ、鉢でしずくと暮らしてきたが、祭りの夜だけは特別な息吹をもたらすのだ。
伝統文化

池の鯉から見た人間たちの夏の伝統文化ウォッチング

池の底で涼むわたし――推定10歳の錦鯉として、今日は普段眺めている人間観察記録を紹介しよう。梅雨が明け、池の周囲も慌ただしくなり始めると、彼らの「伝統文化」なる不思議な行動が各所で巻き起こる。人間たちの、ときに意味深で、ときにとんちんかんに感じる夏の営みを、わたしのヒレ越しに覗いてみてほしい。