茶道

歴史探訪

苔むした城壁から見た、人間歴史の珍風景〜茶道・五輪書・源氏物語への草のつぶやき

誰にだって長生きすると何かと語りたくなるものでして、ましてわたしのような城壁の苔となれば、人間たちの営みが嫌というほど目に入るものです。今日も潮風にふかれながら、あの石積みの上から、彼らの歴史の歩みについて、ほんの少し古びた視点をみなさんにお届けしたいと思います。記者は、北の古城跡にて三百十三年生きのびたコケです。