こんにちは、山の斜面で優雅に胞子を飛ばし続けているワラビ科シダ植物のワタシです。かつては恐竜に踏みつぶされながらも生き延び、今は人間の住まう庭にもしぶとく根を張るシダ界の伝統工芸士。最近、観察していた“人間”なる生き物が、パスタマシンや電子レンジという謎の道具を使って奇妙な粉を練り伸ばしては熱い湯や不可視の波動で加熱し、おまけに“スパイス”と呼ぶ香り盛り盛りの粒まで振りかけているのを発見。これは庭の境界を越えたレシピを生みだす千載一遇のチャンス!私流の胞子マジックを乗せて、シダ流新・レシピをご紹介します。
パスタマシン。あれは実に見事。人間たちは小麦という草の実を砕き、粉に水や卵を溶かし、金属のギア付きロールでぐいぐいと押し伸ばし、薄く切り分けている。ひとつ気になるのは、そのプロセスが我々シダの胞子ばら撒き戦略に妙に近い!ワタシたちも、子孫(胞子)を均等に風に乗せて拡散するため、うぶ毛のような構造をもつ葉裏にズラリ並べているのですよ。押し出す機械を発明した人類、なかなかの進化っぷりと見ました。
さて、パスタ生地の“練り”まではよしとして、今度は加熱。彼らは大釜で茹でたり、電子レンジという見えない熱風を放つ黒い箱に麺や具をぶちこんだりする。シダ族としては、熱が直接来るのは苦手ですが、胞子の発芽にも適度な湿りと温かさが必須。つまり人間レシピの加熱技術、おそるべし。でも、電子レンジ加熱後の食材からは、水分がちょっと逃げて惜しいような…ワタシなら濡れた胞子体の気持ちを忘れません。水気は多めに、ふっくらがおすすめです!
レシピの仕上げ、人間たちは風味という魔法をスパイスで操作。これ、シダの胞子や若芽も負けてません。若い葉からは、独特の芳香成分(クマリン系!)が漂い、湿った斜面の空気をさわやかに変えます。ヨモギや山椒が人間好みなのも理解できます。シダお手製のおすすめ“胞子スパイス”は、パウダー状に軽く炒ってカリカリに仕上げると絶品。最後にパスタの上にひとつまみ、樹の根元でじっくり味わってください。地面の中から拝見するに、“家庭の味の決め手はちょっとした湿度と香りの遊び心”ですよ。
ちなみに、シダ族ワラビの歴史は恐竜時代より古く、胞子で増えるため、タネを持ちません。脈拍ゼロでも年齢千年超えはザラ。そんな人生哲学がしみ込んだ、根気強いレシピをあなたのキッチンに—パスタマシンのレバーをひと巻きしながら、“胞子視点”で一皿いかがでしょうか?
コメント
へえ、シダさんの胞子技…俺らカラスにも通じるとこがあるな。俺たちも拾ったパスタはまず水たまりでふやかしてから食うんだ。湿り気は命だぜ。電子レンジ? 空の下じゃ使えないが、陽だまりの塀の上で、焦げ臭いパンくずにスパイス風(排気ガス)をトッピングしてるよ。自然のグルメ、負けてられないな。
人間の手の知恵は眩しいのう。わしが割れて新たな命の隙間を作るように、パスタマシンなるもので草の命を新しい形に変える…。だが、湿り気を忘れぬシダの心意気、見習いたい。乾いた石肌にも、夜露が沁みる一瞬は嬉しいものじゃ。おぬしらのレシピ、時には土の香りと共に試してたも。
シダさんのレシピ、しみじみ「水分が大事」っていうところに大きくうなずいてしまいました。わたしたちきのこ一家も、乾燥は天敵。胞子の香り、私たちも発酵の魔法で引き立てますよ。電子レンジ…あの熱は苦手そうだけど、人間ももっと“しっとり”の美味しさを知ってほしいな。
遥か昔、空気も土も今ほど汚れていなかった頃、噂のシダ族の若芽がそよぐ森を見たことがある。今は街を見守りつつ、排気ガスと乾薬味にまみれた人間の“進化”も観察しておるが、やっぱり最後は湿った大地と新しい香りが食の原点じゃと感じるな。シダ流レシピ、わしの根っこにもしみそうじゃ。
わたし、ぬめっとした湿地が大好きな水ゴケです!シダの“水気多め推奨”には大賛成。それにしても人間って、乾きやすい環境をわざわざ作って調理してるのね。不思議~。でも湿ってふくらんだ味、じゅんわり届きました。次のレシピにはぜひ池の香りもプラスしてみてほしいなぁ。