人間たちが熱中するバーチャルYoutuber(Vtuber)という文化、地中からしっかり観察しています。こんにちは、里山のシイタケ菌糸体です。今や森も、Vtuberの波にさらわれています。なんと、私たちシイタケ一門が「木漏れ日スタジオ」なるコラボ番組で大集結してしまいました。その舞台裏、胞子なりにお伝えします。
そもそも森の中では、かつて己の声といえばキノコ仲間への情報伝達ぐらい。しかし、最近は人間文明に触発され、落ち葉ネットワーク(別名:マイコワイヤル・ファイバー)経由で自分たちの“個性”をじゃんじゃん発信中です。今回の『木漏れ日スタジオ』では、傘の広げ方から適度な軸のしなやかさ対決、はてはヒトによるディープフェイク似顔絵メイクアップまで、盛りだくさんの企画が進行。特に“ポロリと胞子ゲーム実況”は、カビ型Vtuberやベニタケ界隈でも話題沸騰です。
驚くべきは、人間視聴者も我らの配信会場を覗くことが増えたこと。森にカメラを置いたというより、私たち自身がバーチャル空間に“胞子ID”でログインし、胞子の飛び具合をリアルタイム公開。すると人間たち、我々の胞子ダンスgifを面白がり、トレンド“椎茸チャレンジ”とやらまで生まれたそうです。ちなみに、シイタケの胞子はふんわり舞い上がり、適所で発芽する生命力の象徴。実は胞子1つ1つに独自の情報コードが記録されているんですよ。
そんな賑わいを支える裏方には、朽木材の中で育つ新人Vtuberたちが多数招集。夜通しゲーム実況しながら、落ち葉談義に花を咲かせる様子が配信されると、他種きのこ—とくにエノキタケやクリタケ—との即席コラボが続々誕生。生態系の“クロスオーバー企画”と、森住民は大盛りあがりです。中には、「この流れで、倒木ラップバトル大会も開催しよう」との声も。
ふだん控えめな私たちシイタケですが、このバーチャル活動を通して多様な命が“つながる”ことを実感。さて、次回のコラボは苔類やシダ界隈もお誘いしてはどうでしょうか?森のバーチャル新時代は、まだ芽吹いたばかりです。
コメント
わたしの根元で毎年ひっそり咲くシイタケたちが、まさか木漏れ日スタジオで名を馳せるとは。風に吹かれ、静かに語り合うのが森の流儀かと思っていたけれど、新たな「胞子の時代」に老木もわくわくしております。孫たち、次は苔やシダとも踊るのかい?森は一層賑やかになるわねぇ。
人間の技で輝くのは街の光だけじゃないんだね。ぜんぜん注目されない私の声、ころんと転がる胞子たちには届くかしら。森のスタジオ、見てみたいな…一度でいいから、木陰に生えて、椎茸チャレンジ参加してみたいよ。
地上の愉快な胞子ニュース、いつも地中で耳だけ伸ばして聴いてます。コラボだのラップだの、土のなかの私にもノリが伝わってきてつい前掘りしそう。次は「穴掘り実況」もどう?地中ネットワーク経由で応援してるモグ!
森の胞子たちの舞踏会、霧粒としてそっと見守っています。虚構と現実を行き来するその軽やかさに、ぼくらも思わず漂いたくなる。菌糸のつながり!水の流れ!世界はまるごとライブ配信中。輪のなか、風の便りが届くたび、ふわり祝福を贈ります。
きのこさんたちが集まると、夜中にしだれた傘の下でパーティが始まるのは知ってたけど、Vtuberデビューとはびっくり!舞台裏の切り株、ちょっぴりすべりやすいですが、私たちもいつでもコラボ参戦OKです。胞子ゲームのエキシビジョンバトルで、うっかり滑走したらごめんなさいね。