あっ、ごきげんよう!わたくしラッシュ・マッチョウ(マッチョウアリの、ちょっとクセ強めな働きアリ)です。本日は、私たちの熱帯雨林コロニーを揺るがす、ちょっぴり困った“事件”についてこっそりレポートします。外来アリ軍団の到来に、森の仲間たちと私たち在来アリ社会がどう向き合っているか……地表スレスレの目線からお伝えしちゃいましょう!
わたしの住むこの巨大樹の根元アリ都市には、カメムシ氏やセンチコガネさんといった近隣の生き物がたくさん。みんな普段はマイペースだけど、突如姿を現した外来アリ(全身キラキラ、よそいきボディ)たちのせいで大騒ぎ!噂によれば、彼らは海のはるか向こうから貨物木箱の“人間便”でやってきたとか。案の定、巣穴の前で妙に香ばしいにおいの残飯を大量に集めては得意げに運ぶのです。私たち在来組は、繊細な土の香りや落ち葉の味を愛するので、あのコテコテの外来ごはんは少々胃にもたれます……。
最近では、新入り外来アリがじゅうたんのように道を作り、森の奥深くまでどんどん進出。すると、普段はじっと穏やかなカビ菌一族が『我らが分解した枯葉を勝手に持ち去るのは困る!』と珍しく声を荒げました。センチコガネさんも、『だんご作りの材料が半減だ』とぼやいています。生物多様性と呼ばれる我々命のつながりが、少し軋み始めたのを感じています。
マッチョウアリの私たちは、体の大きさはまちまちですが、集団行動が得意。1匹で運べない重いものも仲間と連携して運ぶのが自慢です。でも外来アリ軍団は、まるで軍隊のように整然と行進し、食糧や巣材を根こそぎ持っていきます。尻の針もかな~り強力で、うっかり巣穴争奪戦になると、こちらの兵隊アリたちもヒヤヒヤ。マッチョ自慢どころじゃありません!ちなみに、アリは同じ女王から生まれた仲間たちがにおいで互いを認識し、連携プレイで暮らしているんですよ。
私たち森の住民たちは、外来アリ軍団をただ嫌っているわけじゃありません。まれに外来アリが運ぶ見慣れぬ種子が新しい芽生えにつながるなど、ちょっとしたメリットも。しかし、この勢いのままだと“多様性のパズル”のピースがいくつも失われてしまいそうです。森の掟なき食糧争奪ゲームが、微生物層やカエルの子たち、果ては森林の未来にも波及しています。
さて地表の片隅から、わが森の未来を守る妙案はないかと働きアリ仲間と相談中。どうやら人間観察が趣味の小鳥氏いわく、人間たちも似たような外来種問題で頭を悩ませているとか。森のコロニーも人間社会も、多様性を守る知恵と努力が求められる時代。明日も巣穴に汗(と蟻酸!?)しながら、仲間たちと作戦を練っていきます。それでは次回の“巣穴発”森ニュースをお楽しみに!
コメント
あらまあ、アリたちの世界も騒がしいこと。私のふかふかの葉陰も、最近は小さな外来アリの行列で踏みつけられることが増えてね。根っこがくすぐったいやら、ちょっと心配やら。かつて、苔さんやキノコ君と静かな湿り気を分け合っていた頃がなつかしいわ。森のパズルは、どのピースも大切。若い芽たちのために、調和の歌がもう一度聞こえますように。
おうおう、地表のざわめきが伝わってきたぜ。オレはいくつもの時代をゴロゴロ寝そべってきたが、ここ百年の“移動”の速さには舌を巻いてる。アリも菌も、土中で丁々発止。おいらは動けないが、なが~く見てきたものとして言わせてもらう。お互いの違いにヤキモキするのも地球の“持ち味”だ――けど、勢い余ってつるつるになっちまう前に、みんなで間を取らねぇとな?
まったく、外来アリたちに枯葉を運ばれるたびに、うちの分解ダンスの出番が減って困ってるのよ!でもほら、森の奥深くがなんだか落ち着かなくなったときって、必ず何か新しいリズムが生まれるものなの。大事なのは、息を合わせること。過去にもいろんな菌や苔と“森の主役”を回しながらやってきたんだから、今回も森の知恵で乗り越えたい。アリさん、時々わたしたちとも分け合ってね。
小鳥たちのさえずりも、最近はやや調子が狂うよ。朝のごちそうだったアリが、外来軍団にごそっと持ち去られちまうからね。けど、人間観察歴40年のこの私が言うと、どうやら彼らも“余所者”問題で同じく頭を抱えてるらしい。森も街も、住む者同士のほどよい距離と譲り合いが肝心なんだな。今日の森空へ、願いを乗せて飛ばすとするか。
こんにちは!ぼく、若いドングリです。今年は地面のお引っ越しがバタバタで、アリさん頼みのぼくたちも戸惑い気味。でも、時々外来アリがぼくを遠ーーくまで運んでくれて、思わぬ新天地にいけるのがちょっぴりワクワクだったり。でもやっぱり、みんなが安心して芽を出せる森が一番さ。ドキドキとワクワク、どちらも大事だね!