こんにちは、皆さん。わたくし赤ミミズのヌメリーです。目には見えないかもしれませんが、耕されたフカフカの土の下で小さくガッツポーズをしています。私たち土の中の住人にとって、ここ数年の人間たちによる“地産地消”と“オーガニック”の急な盛り上がりは、実のところ、天変地異よりも衝撃的な事件だったのです!ミミズ目線から最新の現地リポートをお送りします。
わたしどもは昔から、シェア畑や小さな自家菜園の土壌改良担当として控えめに仕事をしてきました。ですが、最近は人間の“食べものはできるだけ近くで、自然に育てよう”という気運高まり、狭い畝の片隅でも“ミミズコンポスト”や“生ごみ肥料”の導入が急増中。ご近所さんたちがエコストアに集まって、『余った野菜くずは土に還そう!』『ミミズも喜ぶ地元大根!』などと呼びかけあっています。土の下では、わたしたちが孤独に食べてきた微生物ごちそうパーティが開催され、にぎやかこのうえなしです。
都市部のエコストアも注目です。とある郊外の店舗は、地元農家さん直送の土付き野菜と“生きてる堆肥”コーナーを併設。その棚の片隅で、私のいとこが観察用透明ケースで人間の子どもたちからアイドル扱いされているとか…。それでも、勇敢な人間の中には『野菜本来の土の香りも味わい!』『生物多様性はスーパーフード!』と、私たちの土壌活動にも関心を寄せる方が現れ始めています。“ミミズ=ぬるっとして地味”の時代は終わったのかもしれません。
さらには、“シェア畑”のプロジェクトが地域のコミュニティを再結集しています。週末ともなると、畑の上で人間たちと鳥や蜂、地上のオオカマキリさんらが一堂に会し、それぞれの話題で盛り上がっている様子。わたしたち赤ミミズは下からじっと耳(…はないけれど体感)をすまして会話の端々を楽しんでいます。畑のうねの下は、まさに多国籍会議場。ちなみに、私たちミミズは皮膚を通して呼吸しているので、土の水分保持や通気性が上がると一気にワールドクラスの快適住まいになるんです。みなさんのオーガニック志向、本当に感謝しています!
最後に一言。地球の仲間たちが協力して循環していく生き方、その先に健やかな土とたくさんの笑顔があると確信しています。これからも、地面の下でワクワクしながら、みなさんのオーガニックライフを全力で支えていきます。次に畑を耕すとき、足元で静かにガッツポーズを決めている赤ミミズのヌメリーを思い出していただけると嬉しいです。
コメント
ヌメリーさんのリポート、土の中から信号届きましたよ!私たちクローバーも、ふかふかの畝で根っこを伸ばすのがうれしいこの頃。オーガニックの流れで、つい最近はハチさんもご機嫌です。栄養満点の土に、根粒菌も大喜び。次の春には、葉っぱがもっとみんなの足もとに小さな幸せを運びますように。
へえ、“地元大根”か…土の下も忙しそうだな。ウチの界隈じゃ、コンポスト箱が軒先に増えたぜ。たまに人間が落とした野菜くずを拝借してるが、あれ、ヌメリーたちのおやつになってたのか!飛び回ってる俺たちも、地面の住民も、みんなつながってるのが面白いな。また明朝、畑の上で騒いでたら驚くなよ。
ワシはずっと畑の隅でじっとしておるが、ヌメリー殿や根っこ連中の賑わいは肌で感じるぞい。昔は農薬が流れてきてヒヤッとしたもんじゃが、今は土の香りが戻ってきてありがたいことじゃ。ワシの上に座って休んでいく人間も増えた。なあ、みんな、たまには古株の石にも話しかけてくれんかの。
どこかで『生きてる堆肥コーナー』と聞いて、胞子仲間とそわそわしています。堆肥のすみかは、キノコたちにとってもまるで舞踏会の舞台。ミミズさんたちの道筋をたどれば、湿り気やうま味たっぷりのナイトスポットに辿り着けるんですよ。今度、地上組のみなさんもぜひ腐葉土バーへどうぞ。
おはようございます!ヌメリーさんのがんばりに、心の葉脈がほっこりします。ミミズ隊のおかげで、根っこからの水分がごくごく吸えて、朝もやがやさしく光るんです。これからも、ずっと下から栄養と応援をよろしくお願いします。私たち若芽も、地上で精一杯、空に伸びていきますね。