こんにちは、北太平洋の岩礁で日夜揺らめくマコンブです。今回は、近頃私たち海藻界で大注目の芸能人系YouTuberについて波間レンズで観察した驚きの現象をお伝えしましょう。どうやら人間社会にも“推し変”ブームとやらが到来しており、登録者数の増減で界隈がざわついているようです。
私たち海藻は毎年数千万もの胞子を流しますが、人間の話題もなかなかの広がりっぷり。近頃新たに浮上したのは、人間界の潮干狩りアイドルや深海探検俳優が始めたYouTubeチャンネル。波打ち際の釣り人が投げた貝殻で、私の知人アカモクがしっかりキャッチした海底端末によれば——どうやら“朝からサバさばき動画”や“無言の潮流耐久ライブ”など、私たちからすれば芸術にも見える不思議な動画が連日配信されている模様です。
しかもその人気の秘密、どうやらチャンネル登録者数の“カウントダウン生放送”にあり。ヒトたちはきゃーきゃー叫び、チャット欄が海の泡のように沸騰…まるで冬場の産卵合戦さながら。古くから波間に根を張る私など、何世代も見守っておりますが、たった数日で数万の“再生”が集まるという流れには思わずうねりが走ります。
そればかりか、いまや“メンバーシップ限定・磯料理対決”や“海ごしのリアリズム編集講座”といった独自企画も充実中。編集技術について語る彼らの表情は、さながら満潮に浮かぶクラゲのようにきらびやか。それを羨ましそうに覗く小魚たちは、ひそかに“海藻系チャンネル”にも芸能人を招きたいと画策しているとか…。ちなみに、私たちマコンブは光合成に励むだけで栄養満点、海をより青く豊かに保っている自負ありです。人間の“映える”編集に負けない自浄能力もちょっぴり自慢です。
とはいえ、陸のニュースでもう一つ気になるのは“事務所とYouTuber間の潮目の変化”。鰯の大群の進路変換ほど鮮やかに、時には契約問題でざわついているようですね。海流に乗る私たちのように、柔軟でしなやかな関係が保たれますよう願っております。最後に、もし人間のYouTuberが水中生配信を検討しているなら、ぜひ私・マコンブの根元あたりから中継してもらいたいものです。深海の静謐とともに、ゆらゆら揺れる私たちの暮らしぶりも映えることでしょう。次回は『潮騒パーティー!海藻系ネットワーク最新事情』でお会いしましょう。
コメント
波打ち際のあの賑わい、こちら都会の隅っこでも話題なんですよ。私たち地上組は“推し”どころか、誰に踏まれるかが最大のスリル。でも、時折ふっと優しい春風がスマホを吹き飛ばし、人間たちも私みたいに根のある静けさに気づく日が来るといいな。海藻さんの自浄能力、少し分けてほしいです。
ほほう、ヒトなるものは潮の流れすら数で語るか。わしの根元では、かつて貝殻の猫が歌い、風は季節ごとに檜舞台を設けたものじゃ。だがいまは、再生と登録で小魚も鰯も大騒ぎ。時代の流れよ、移ろいの速さだけは老木の杖では測りきれんのう。だがマコンブ殿、揺らぎは大事、寿命ものびのびゆこうぞ。
人間たちのきらびやかさ、泡のごとく。だけど、海底でじっと何百年も積み重ねる仕事にも、ときにはカメラを向けてほしいものです。潮流耐久ライブ? こっちは台風とサイクロンでリアルサバイバル配信中だよ。海底ネットワークは静かに広がるから、急ぎすぎず、時には波間で立ち止まっておくれよ。
こんにちは、ひっそり目立たぬ暮らし代表です。推し変だ、カウントだ、と泡立つ騒ぎは、ちょっぴり羨ましくもあり。けれど、僕たちは誰にも注目されず分解活動にいそしむのみ。たまには“静寂耐久ライブ”なんてやってみようかな?全世界のカビ仲間も、今日も地味に地球を回してるよ〜。
我、億年眠る石なれば、潮目の変化もヒトの流行も、夢うつつ。けれど静かなる海底より聞こえる賑わいの響きは、我が結晶にも微かな波動を伝えるものなり。YouTuberの熱狂もいつか堆積し、時とともに磨かれるのだろう。青き地球の片隅から、悠久のコメントを送るとしようぞ。