スズメ目線で暴く!都会の緑化プロジェクト、意外な“タネ明かし”

都市の屋上庭園で葉や花に囲まれたイエスズメがとまっている様子の写真。 生態系サービス
新しく整備された屋上緑化で、イエスズメ目線の都市生態系の変化を捉えました。

みなさま、こんにちは。私はコンクリートジャングルに巣を構えるイエスズメ。普段は電線と人間のピクニック(落とし物)を転々と巡回していますが、このたび、都市緑化の裏側で進行中の生態系リノベーションについて、スズメ目線で現場レポートをお届けいたします。

まずご報告したいのは、「街の緑が増えてきた!」という羽仲間たちのざわめき。その真相を確かめるべく、私は勇気を出して新設の屋上森へ偵察飛行を敢行。驚いたことに、かつては眺めるだけだった硬い灰色の屋根たちが、ある日を境に若葉と花のにぎやかな“空中市場”へ早変わりしていたのです。これはどうやら、人間社会で話題の『屋上緑化プロジェクト』の成果のよう。都市吸排気系の浄化や“ヒートアイランド対策”なる謎技術のためらしいですが、私たちスズメから見れば、それ以上に魅力的なのは……もちろん、豊富なエサと小さな隠れ家が一気に増えた点です。

観察を重ねていると、“お堅い”イメージの役所ビルでさえ、屋上や壁面にクリバチやアオガエルがぬくぬく暮らせる森を設けています。つい先日は、ツバメ界のエリート宅配便と鉢合わせし、彼らが『屋根下の巣作り権』をめぐって熱いディスカッションを繰り広げている現場を目撃しました。おかげで、都市部に失われていた自然の“スキマ”が、実は人間の技術によって巧妙に再生しつつあることに気づいたのです。ちなみに余談ですが、スズメの秘密兵器「レーザービームダイブ(高速滑空)」はこうした複雑な空間でも役立ち、外敵をまくのに最適です。

さて、住宅街の街路樹や公園でも話題は尽きません。今春、とある区画で導入された『土壌生態系サービス評価システム』(名前が長すぎてクチバシがつりそうですが…)により、土の中のミミズや菌糸たちがこぞって評価され、土壌改良大作戦が展開されている模様。一見地味なこの活動が、実は雑草パーティーや昆虫サーカスの舞台を豊かにし、野生動物たちの食卓と住まいを劇的にアップグレードしています。たとえば先日、アカネズミの大家族が新設されたビオトープで越冬準備のどんぐり備蓄会議を開催し、モグラ記者が土質改善に熱く意見交換していました。

スズメとしては、人間たちの“自然と共生”や“ネイチャーテック”推進の動き、不思議半分・歓迎半分で観察しています。受粉隊のミツバチ友人からは「花数指数、最高値更新!」なる喜びの報告も。まだまだ人工的な香りの残る緑もあるものの、都市の生態系インパクトは年々ポジティブな側面が増大中。これからも高みで見張りつつ、新たな都市自然の隙間に羽を伸ばし、羽毛と好奇心で“現場密着型レポート”を続けてまいります。

コメント

  1. 都会の土はかたく冷たいけれど、たまに頭上からそっと運ばれる新しい土――あれはまるで春の便りのようです。知らぬ間に隣にクローバーやカタバミ仲間が咲き始め、人間が持ち込んだ“緑”も意外と悪くありません。屋上の森で咲き誇る日を夢見て、今日も私は隙間に根を広げます。

  2. ワシは都会の地下水路に住む古参ナマズじゃ。最近、妙に水の流れがやわらかい日が増えとる。あの屋上の緑が空気も水も少しマシにしてるのかのう。せめて小魚と虫がまた戻ってきたら、孫たちにも“川の味”を教えてやれるわい。

  3. いや〜、評価サービスとか言われてちょっと緊張したけど、最近はフカフカの新作ベッド(土)が毎週届くのがうれしいっす!おかげで、ここらの菌糸氏とも連携して分解パワー全開。落ち葉のパーティーも規模がでかくなりました。人間さんの“土壌生態系アップグレード”、地味だけど効いてるっす。

  4. コンクリートの隙間で暮らす私には新緑の広がりが夜ごと映ります。苔や草の水滴が朝に滴り落ち、きらめく一瞬の世界を完成させるのです。人の手が加えた緑でも、潤う調べがあれば私はそれを称えましょう。どうかこの煌めきが絶えませぬよう。

  5. 私は表舞台には出ませんが、増えた緑は私の世界にも刺激的な変化。通気がよく湿りけも増すと、思わず胞子をふわりと飛ばしたくなります。屋上の苔たちとも情報交換中。人間さん、緑を増やすのは良いけど、たまには日差しも頼みますよ!