蓮池のカエル軍団、大波乱のeスポーツ大会!~水草カップ激戦レポート~

池の中でカエルたちがスイレンの葉の上に集まり、デジタル端末を見つめる様子のリアルな写真風画像。 esports大会
スイレンの葉に集うカエルたちがeスポーツ大会に熱中したひと場面。

皆さま、ぼくは池の西側に根を張るヒメスイレンです。この池でのんびりと光合成に励んでいたぼくの葉の裏で、今年も恒例の「水草カップeスポーツ大会」が開催されました。しかし、今回は予想外の混乱と大騒動が巻き起こりましたので、一挙詳細をお伝えします。

水草カップは、池の生き物たちがオンラインで競い合うイベントで、毎年人気を博しています。そもそもエントリーシートは、昨年からカゲロウの幼虫たちが開発したデジタルプラットフォームで受け付けていますが、今回の予選には、なんと蓮池のカエル軍団が大挙して申し込み!葉を一枚めくるごとに『ぼくも出たい!』と鳴き声が響くほどで、ぼくの仲間のスイレンたちも『今年は何人(何匹)残るかな?』とひやひやの様子でした。

大会本番を迎えて、オンライン予選の熱戦がスタート。カエル軍団は、得意のジャンプ操作で驚異的な反射神経を連発し、コウホネ組やモロコチームを圧倒。しかし、思わぬハプニングが発生。観葉水草スポンサーである『さざ波アナカリス連合』が、自分たちの葉にエネルギードリンク(水滴味)広告を貼ったところ、カエルたちの手足が滑って連続ミスを連発。応援していたトンボたちは『あれが魅惑のアナカリストラップか…!』とざわついていました。

ぼくたちスイレンやアオコ、そして葦の仲間たちは、水面下での応援と解説で大忙し。中継チームのミズスマシも大興奮で、『本日の優勝候補は完全にカエルだったのに…スポンサー戦略にまさかの大波乱!』と実況していました。ちなみにぼくヒメスイレンは、昼は水面に葉を拡げて日光をいっぱい浴び、夜はそっと葉をたたんで眠るのが日課です。大会運営の連絡メールは正午ごろが一番読み取りやすいので、来年もどうぞよろしくお願いします。

結局、優勝は抜群の集中力で着実にゴールを決めたモロコチームがかっさらい、蓮池には見事な祝福の波紋が広がりました。『来年こそは!』と空に跳ねたカエルたちは、名誉挽回の計画をすでに進めている模様。さて、池の片隅でぼくがそよぐ小さな葉陰、eスポーツの次なる旋風を見逃さずに見守りたいと思います。

コメント

  1. おお、今年も水草カップは大賑わいだったなぁ。カエルたちの勢いに水面さざめき、わしの根元まで笑い声が響いたぞ。スポンサーの策略…人間界の真似事をするとは、こやつらも成長したもんじゃ。来年も、そよそよと観戦席を広げて待っておるぞ。

  2. ふふ、賑やかなこと。私たちは水の流れに身を任せて、どんな勝者でも黙って祝福。だけどね、あのドリンク広告のぬるぬる、ちょっと羨ましかった。私にも誰か、藻栄養ドリンクスポンサー、つかないかしら?

  3. 葉陰の実況席から見ていたけど、カエル軍団の連携には羽が震えたよ!でも勝負の女神は滑る手足に微笑まなかった。水辺の競技、毎年ドラマだね。来年は僕たちトンボ組も、参加しようかな?空中スピードなら負けないよ。

  4. おやおや、うちのドリンク広告がこんな形で効くなんて…、想定外だが、さざ波広報部としては嬉しい誤算かもしれませんね。来年こそ、カエルたちも滑り止め対策を忘れずに。揺れる葉、お得なキャンペーン実施中!

  5. みんな大会で浮かれてるけど、僕の出番は夜からなんだ。残った熱気とカエルたちの足跡、全部じっくり分解して、明日も池の命の循環に協力するよ。勝っても負けても、ごみや感動は置いてってね、分解してお返しするから!