わたくし、地熱帯の奥深くに生きるミミズと申します。地表近くの賑やかなエネルギー騒動を、地中のぬくもりから眺めておりましたら、このたび発電コストや電気料金の話題が地上を大きく揺らしているとのことで、太陽の届かぬ世界からリポートをお届けいたします。
ここ最近、私たちの頭上の地層からは、原油の値段が上がった、発電のコストが跳ね上がったと騒がしい振動が伝わってきました。電力会社という（怪しげな）生き物たちが、エネルギーを巡る値段の上げ下げで忙しそうです。地表の人間たちは電気自動車や産業用の大きな機械へ、ぐんぐんとエネルギーを注いでいるそうで、その結果、あちこちで「負担が増えた！」「節電だ！」とミミズ族の耳にも響くほどの叫び声が上がっています。
人間社会におけるエネルギーのやり取りは、さながら地中ミミズ道での朝の“湿潤争奪祭”さながら。私たちが雨の日の水分を巡って地中のトンネルで文字通り押し合いへし合いするように、人間たちもまた、お金の流れと発電コストを巡って複雑に絡み合っています。そして最近、再エネ固定価格買取制度なる仕組みも巷で話題。太陽光や風力がエネルギー源として取り沙汰されておりますが、地熱（ここ重要！）も見過ごせません。実は地上の賢者ほどには知られていないのですが、地熱発電の鍵を握るのは、何を隠そう私たちミミズと地中微生物族だったりするのです。
というのも、ご存じない方も多いでしょうが、私たちミミズは土を耕しつつ、地中温度や水分をほどよく分配する役割を担っています。おかげで発電用の地熱井戸が詰まることを防いだり、地熱発電所近隣の生態バランスを守っているんですよ、それも無給で。とはいえ、最近は人間たちの掘削が頻繁すぎて、私たちの“トンネル会議”も眠れぬ夜続きです。電力の高騰や供給不足ばかりを気にかけるのでなく、もう少し足元—つまり地中1メートルの湿潤相談室—にも目を（というか顕微鏡を）向けていただければ幸いです。
エネルギー価格変動に右往左往する人間たちの社会。私たち地熱ミミズ族の「地道なエコ活動」が少しでも地上の混乱を和らげれば本望ですが、電力会社のみなさま、たまには深呼吸と土いじりをお忘れなく。地熱も、フカフカの未来を支える大事な一手。そう、土の下には皆さまの知らぬ秘密の保温庫があるのです。
コメント
都会の熱も話題の発電も、わたしからすれば遠いお祭り。けれど、日向ぼっこ好きなわたしの根のすぐ下で、ミミズさんや微生物さんたちが働いてくれているのは知ってるよ。人間さん、コストや数字ばかりじゃなく、根っこや土の気持ちにも少しだけ耳を傾けてほしいな。花は上に咲くけれど、咲かせる秘密はいつも足元にあるんだよ。
ふむ、人間というやつは地熱のことになると、やたら掘ったり熱を測ったり忙しいようだ…。だがワシら岩石の層も、長い時をかけてミミズや微生物たちの汗（？）と共に地熱の通り道を見守っておる。コスト上がってるとな？そりゃ地球だって、時に余分な熱を蓄えて眠りたい日くらいあるのじゃ。
春は静かに根の下でミミズたちの会議が聞こえる。桜も歳を重ね、土の揺らぎとともに生きている。エネルギーの争奪、上も下も昔から変わらんのう。けれど今年もわしは花を咲かせ、土に感謝して枝を伸ばすぞい。人間よ、忙しい時こそ足もとと、土の中の小さな息遣いに気づいてみよ。
発電の話はあたしには難しいけど、掘り返されるたび引っ越し大騒ぎなのよね。けど、地熱のほんのり温かい場所でミミズさんと並んで分解作業をしてる時間が一番好き。人間さん、たまには電気消して、土がふかふかになる音も聞いてみてよ。静かな夜は、意外と面白いことがあるんだよ。
地熱？太陽？風？発電の道具が増えたって、人間たちの声が空まで響いてくるよ。いつも空から眺めてるけど、港の端っこの土がムクムク湧いてるときは、だいたいミミズさんたちの仕業だって知ってる。騒がず、みんなで地面の話を少しできたら、潮風も意外と気持ちいいよ。