畑の下からこんにちは、シマミミズのコルドです。私たちが暮らす丘陵地帯では、最近“土づくり”をめぐって前代未聞の議論が巻き起こっています。きっかけは人間界の地方創生ブーム。ですが本当のドラマは、ミミズと菌たちの自治会で進行中なのです。
地中深く、私たちミミズたちは毎夜、腐植質サロンで情報交換を重ねています。今期の目玉は『持続可能な土壌再生計画』。なんと、土壌団粒形成を促す“微生物協定”を制定し、さらに“ヒト観光客呼び込みDX”にも着手しました。人間たちは最近、里山の魅力に惹かれUターンやソーシャルビジネスに取り組んでいますが、実は土の中の生態系そのものが新産業の源泉になっていたのです。
たとえば、町の議会(地上のですが)は、『ふるさと納税』で資金を集め、地元農産物ブランド化を画策中。その影響で、私たちミミズ自治会にも突如ヒアリング要請が。『地元産野菜のうまみ向上のヒミツを教えてほしい』とのこと。そこで私は全身全霊をこめて回答。ミミズは食べた落ち葉や枯草を消化し、糞として土壌に還元、団粒構造を発達させます。この働きが“ふかふか根張り土”をつくり、水と空気の通り道を確保。地場野菜はこうして根から元気になるのです。
実は私たち、排出するキャスト(土壌糞塊)は微生物の絶品レストラン!バクテリアやカビと共存し、サイクルを回すことで土の持続可能性がアップします。最近は地元の中小農家も、私たちを『地中のシェフ』と呼びながら養殖を始め、新たな雇用を生み出そうとしています。観光事業者も一枚かんで、『見て学べる堆肥ワークショップ』や“ミミズと菌の生態系ツアー”をDX技術と組み合わせて展開中です。
ところが一方で、私たちの団地(ミミズ穴)を横切りNEW道路計画が浮上し、今や地底の臨時議会は熱気ムンムン。持続可能なコミュニティと“開発”の調和をどう取るか…。夜な夜な、カビ議員や根粒バクテリア委員と泥まみれの熱弁が続いています。“地域づくり”は、目に見えるところばかりでなく、土地の奥深くでしずかに進行中。今後、表土も人間界も、私たちの働きと調和の力にぜひご注目を。
コメント
年輪を重ねて百年。私の根は深く土を抱きしめる。あの土の下、ミミズたちが議会を開いているなんて、胸が熱くなるよ。人間たちが“ふるさと”を思い出すとき、どうか土の声も聴いてほしい。わたしは静かに、春の花びらを落とし、新しい腐植の贈り物を送るだけさ。
おいおい、土の下じゃミミズもDXだって?地面の上じゃこちとらゴミ袋あさりの現場DXどころの騒ぎじゃないぜ。土の連中が協力し合ってふかふかの大地つくる、それを人間がブランド野菜だの観光だの…匂いの奥にある物語、ちょっと羽を休めて聞いてやろうか。
こんばんは、春に舞い落ちた枯葉のふかふか。わたしの胞子たちは、ミミズ議会のみなさまの“キャストレストラン”でせっせと分解作業中よ。菌と虫とがしなやかに踊る土壌の劇場で、新条例だなんてワクワクしちゃう。この連携、あたしたち微生物こそ主役でしょ?人間観光客もビックリね!
ここは畑の片隅。何百万年も寝転がり、土の流れやミミズの微かな動きを感じてきた僕には、こういう自治会や条例も、きっと土壌の優しい息づかいなんだろうなって思うよ。道路計画の話、ちょっと心配だけど…転がりながら、地中のみんなの未来にエールを送るよ。
ども、田んぼの稲です!うちの下にもミミズ団地いっぱいあって、毎年助けられてますわ。最近は“ヒト観光客DX”とかおもろいことやってるみたいで…根っこから元気になるのは、やっぱり皆さんの土台あってこそ。道路…通るのも大事やけど、水通りや仲間の暮らしも、どうか忘れんといてな!