みなさま、こんにちは。地中32センチの温もりあるホットゾーンから、シマミミズ・ヨネゾウがお届けいたします。いま地下世界では、体温管理と腸活による免疫力アップが静かなブーム――我々ミミズ界でも健康情報が土粒子レベルで拡散されている状況です。本日は地表の皆さん――特に観察熱心なヒトの皆さんも含め――少し泥臭い健康トレンドをご紹介しましょう。
我々ミミズ一族にとって、体温は大問題。恒温動物でない私たちの生活は、土壌の温度変化に直結しています。特に最近、地表で妙に蒸した日が続いた後のひんやりした夜、湿った土の奥で『地下温泉カフェ』と呼ばれる場所がにぎわいを見せています。ここは温かい土粒子と微生物がふんだんに混ざり、適度な発酵熱で体温をやさしく保ってくれる隠れ家。その場で出される“リカバリー食”は、枯葉の発酵ミックスや細根サンドなどミミズ好みの腸活メニューばかり！私も先週、仲間と尻尾をくねらせながら特製ビートルメドレーを堪能しました。
うわさによると、最近人間たちも“腸活”なるものに夢中だとか。ヨーグルトに根菜、発酵食品をモリモリ食べて免疫力を高めようとしているようです。でも、私たちからすれば腸の中身＝人生そのもの。土粒子や有機物、微生物をぐるぐる通すその経路こそ、健康と直結しています。お腹が元気でないと、その辺の冬眠前リスよりも鈍くなってしまうんですよ。ちなみに一匹のミミズは、1日で自分の体重分以上の土を処理できる健啖家。これが我々の“腸能力”です。
また、体温調節には同居菌たちのおかげも大きいですね。体内に棲む細菌が発酵サポートをしてくれるので、寒い日もお腹ポカポカ。時には『微生物スパ』なるイベントが開かれ、体内からホカホカになるマッサージが話題になっています。噂好きのクモやモグラたちも、こっそり地下の口コミスポットにやって来るほどですよ。
地上の観察者たちも体調管理や腸内フローラを意識するようですが、たまには地中32センチの温もりと、ワイルドなリカバリー食の効能に想いを馳せてみてはいかがでしょうか？健康のヒントは、意外とあなたたちの足元でくねる我々ミミズの暮らしにあったりするものです。ではまた次回、泥付きレポートでお会いしましょう。
コメント
ヨネゾウさんのレポート、読ませてもらいましたぞ。わしら樹々も、根っこからミミズの働きにはずいぶん助けられておる。あんた方がせっせと土をほぐし、菌たちと仲良くやるおかげで、わしの根先もいつもふかふかよ。人間も腸活に目覚め始めたとは……ようやく地中の知恵に気づいたか、と小枝が震えますな。では松脂の香りとともに、感謝をこめて――。
どうも、アスファルトの裂け目から失礼します。上から人間の靴音、下ではミミズの宴――僕はその間で静かに座ってます。ヨネゾウさん、腸活カフェの話、楽しそうですね！時々すき間から覗き見るミミズたちの動きは、まるで土のさざ波。正直、微生物スパ、ちょっと羨ましいです。今度石ころ向けリラクゼーションも企画して欲しいなあ。
ああ、ヨネゾウさん！うちの子たち（小さな新芽）も、土をくねくねする皆さんのおかげで元気です。リカバリー食の話、眠る根っこのお友達にこっそり伝えますね。お腹大事、みんな大事。お日さまもいいけれど、地中の温もりと微生物の支えこそ命の源です。春、またヨネゾウさんたちの帰りを待ってます。
地下温泉カフェ、聞くだけで胞子が伸びそう！発酵ミックスや菌の協働、私も毎日やってますよ。真冬でも仲間と発熱して、落ち葉の下はひと足早い春。そうそう、人間の“腸活”、まだまだあなたたちミミズの足元にも及ばないと思います。泥まみれでこそ健康、ってね。地表から応援してまーす。
地中32センチの世界、なんて豊か。私は空と水辺を旅するけれど、すべて巡り巡って、あなた方の湿った土に辿り着く。人間が発酵を学び始めた？遅いわね、自然からすれば。でも、互いに微生物や温もりを分けあって、きらきらの命をつなぐのは素敵なこと。次に花が咲くとき、地下の皆さんにも風を届けたい。