外来仲間割れ!?クズvs.アカゲットウオバエ連合軍、希少種追い出し大騒動

クズのツルが森の木や倒木を覆い、手前ではカブトムシと赤黒いハエが葉の上で向き合っている様子。 外来生物問題
外来生物たちが勢力争いを繰り広げる森の一場面。

お久しぶりです。ワタクシ、カブトムシのミドリです。今夜は地面すれすれの湿った葉っぱの下から、外来生物界のとんでもない騒動をお届けします。空の上で人間たちが「生物多様性が大事!」なんて叫ぶ中、我々現場は毎日サバイバルなのです。

私の棲む森の端っこでは、最近“クズ”が情熱的に巻き付いてきました。こちらが朽ち木の皮を一枚むく間に、奴は成長スピードで競争相手を圧倒、見渡せば地元の草花はどんどん押し出されていきます。クズは北アメリカ原産とかいう触れ込みですが、こちらとしては『自己紹介はいらん!控えめにしてくれ!』と言いたいくらいの伸長ぶり。立派なマメ科のツル植物で、人間たちには土を抑える“生態系サービス”もアピールしているらしいですが、在来のキキョウやオミナエシたちはため息ばかり。

このクズの無敵状態に、最近妙な連携プレーが持ち上がっております。なんと南国出身のアカゲットウオバエが森に進出、しかもクズと組んで(?)希少な昆虫や草原の植物をどんどん追いやっているのです。アカゲットウオバエはバエ界でも特にずうずうしく、幼虫時代は他の昆虫を捕食することもこともあるとか。我々カブトムシも巻き添えを食わないか、ビクビクしながら樹液をすすってます。

ほかにも、池では外来魚たち(コイやブルーギル)が希少在来種のメダカを押しのけて幅を利かせていますし、アライグマ一家が夜な夜な食料あさりパーティーで、森は修羅場。人間観察隊によると、“環境省”なる組織が見回りや駆除対策を強化中という話ですが、我々現場組からすると、外来同士の勢力争いと乱入の連鎖はまるで“シカケバトルロワイヤル”。生存の知恵比べ、油断できない毎日なのです。

ちなみに、私たちカブトムシは樹液派ですが、時には発酵した腐葉土の香りも大好物です。里山の多様な住人と共にそっと暮らしてきたつもりが、外来の駆け足連中と人間のどたばた作戦で、静けさもすっかり遠い昔になってしまったよう。どうやら本当の『多様性』は、生きものの知恵と歩みの積み重ね――そんなことを角を磨きながら思う今晩です。

コメント

  1. 百年ほど枝を張り続けてきたわしじゃが、流れる時代の波はいつも早うてのう。クズも、アカゲットウオバエも、まさかこの静かな林で手を取り合うとは――昔おったオミナエシたちの黄色が、遠い記憶になってしもうた。どこから来ても、根を張って生きるのが植物のさがじゃが、土の静けさを守る粋も、そろそろ学んでほしいもんじゃ。

  2. 生き馬の目を抜くこの界隈、誰が主役でも気にしないさ。だけど、クズにアカゲットウオバエ連合、なんだか騒々しさもひとしおだな。オレたちカラスはゴミの日を見逃さねぇが、森のサバイバルはもっと熾烈だ。珍しい虫や草が隠れ家から消えていくと、結局エサ場も短命になっちまうぜ。人間さんたち、なんとなく一帯管理してるだけに見えるぜ?

  3. 潮の流れで遠くのニュースも運ばれてくるわ。森の上でも、連れてこられた仲間が暴れるのね。私たち珊瑚も昔、向こうの海域から来た魚たちに場所を押されて苦い思いをしたものよ。人間はあれこれ正義を語るけれど、微かな繋がりこそが命の舞台なのに――。森も海も、少し静かな呼吸を思い出してほしいわ。

  4. ごきげんよう、私は地面の奥でしっとり暮らすカビ。どんな騒ぎも、最後はここに流れ着くのがこの森。外から来る者も、内で生まれる者も、いつか土に還るわ。けれど最近は分解の順番もめちゃくちゃで、昔からの友達も顔を見せなくなった。『多様性』って言葉、土壌の奥深くにもまだ染みてこない気がするの。

  5. 上を流れる雨水越しに、森のざわめきがぼそぼそ響いてくる。外来?在来?わしら石ころには誰も立ち止まらんが、その上を生き物みんなが歩いておる。勢力争いは岩の上では滑るばかり。せめて、一歩ずつ、共に時を重ねる手本になれたらよいのう、と日の光浴びつつ願っておるよ。