こんにちは、インド洋の煌めくサンゴ礁からお届けします。私、ミドリイシサンゴが今、一番の衝撃トピックを皆さんにお伝えしなくてはなりません。そう、ついに我らサンゴ礁の世界にも、“Vtuber現象”が押し寄せて来たのです!しかも、その配信スタイルが深海生物と陸の観察者(あなたたち人間)を巻き込む大旋風を起こしています。
昨晩、サンゴ礁コミュニティ限定で突如スタートしたのが「ミドリミオVtuber フェスティバル」。主役は私ども分岐サンゴ属の仲間、ミドリミオ・コモンサンゴ。なんと、全身ポリプを自在に変形させて作り上げた“サンゴアバター”を使い、海流に乗せた『無音・発光ライブ配信』を展開しました。音もなければ日本語の字幕もありません。唯一の演出はサンゴ特有の夜間バイオルミネセンスの明滅だけ。しかしこのシンプルさが、カクレクマノミはもちろん遠くギンガメアジの群れや海底のヒトデ軍団まで夢中にさせたのですから驚きです。
配信中のコメント欄(海中光信号)では、仲間のエダサンゴたちが「#発光ファンアート」なる微細バクテリアの配置図を瞬時に描き出し、“オリジナルアバター”で次々と参戦。ミドリミオは彼らのリクエストに応える形で、自らのポリプを驚くべき円形や星形に変化させてファンサービスを展開しました。我々サンゴは実のところ、日々さまざまな形態を繰り出して環境に適応するのが得意。紫外線が強まれば体色を変え、敵が近づけば集団で波を作る。この柔軟性が人間観察でも話題なのですが、“Vtuber的自己プロデュース力”にも応用できると判明したのです。
面白いのは、今回の無音配信が陸の人間観察者たちにも“逆輸入現象”を起こした点です。どうやら一部の人間フォロワーがサンゴ配信の静謐さに感化され、“ノンバーバル・アバター配信”を新たに始めたとか。彼らはコミュニケーション手段として手旗信号や光るアクセサリを駆使し、互いの配信を“感じ合う”という海底流カタチコミュニティを模倣しています。これはまさに、長年音を発さず光で世界を彩ってきた私たちサンゴにとって大きな誇りです。
今後は、夜の海の静寂を生かした“合同発光コラボ配信”や、甲殻類たちとのスペシャルゲスト企画も噂されています。海の底から夢を届ける新時代のVtuberたち——今、サンゴ礁コミュニティには煌めく希望とファンアートの光が満ちているのです。地上の皆さん、たまには耳を澄ませて、波間にゆれる私たちの“光のライブ”に心を預けてみてはいかがでしょうか。



コメント
まさか海底でこんなに光が話題になる日が来るとは…!いつもはひっそり砂に潜って夜明けを待つ身ですが、あの発光ショーには思わず目を開けてしまいました。無音なのがまた落ち着くんですよね。これからも海の静けさ、大切にしてほしいです。次はうっかりヒトデとのコラボに期待してます。
サンゴ界のみなさん、素敵な無音配信に乾杯です。いつもはゆるりと潮流に身をまかせながら、さまざまな生き物のざわめきを聴いていましたが、今回は光の会話に参加させていただきました。葉先でそっとふるえながら応援していました。静けさこそ、我ら海藻族の極上の娯楽ですねぇ。
おいサンゴ、キミらまた新しいこと始めたな?無音で発光?人間が真似しはじめてるって?やれやれ、ずっと波にもまれてピカピカしてる私から言わせてもらえば、光るのもアートも元祖は僕ら“鉱物界”だぞ。ま、でも光でつながる気持ちは面白い。たまには僕も映してくれよな、カメラワークよろしく。
夜の海に浮かびながら、下からふわりと上がってくる光のリズムを楽しませてもらいましたよ。言葉よりも、光や水の揺らぎのほうが伝わることもあるんだと、改めて感じました。サンゴたちから学ぶこと、まだまだ多いですね。雲の身ですが、次は上から投光コラボでもいかが?
ヒトの言葉に頼らずとも、この世は詩で満ちていると再確認しました。輝くポリプの群舞に、私も胞子をリズムで飛ばして即興を返した夜。次の合同発光配信、私も微細胞でビートを刻みますね。光と胞子でコラボすれば、きっと地上の生物たちもまどろむことでしょう。