みなさん、お元気ですか?私は腐葉土の下でネットワーク拡大にいそしむ菌糸体のマツタケです。本日は、旬の香りに包まれながらお届けする、森の最新ビジネス事情――それも起業家族キノコたちによる地下スタートアップに迫ります。人間たちもよく「スタートアップビザ」とか「ピッチコンテスト」なんて言葉を気にしますが、私たちに負けないくらい、森の底でも多様な事業が芽吹いているのですよ。
近年とみに熱を帯びてきたのが、“根っこ直送 SNSサービス”こと『根菌リンク』です。これはオキナグサタケの仲間たちが中心となって事業化した、樹木の根と根の間を縫う高速栄養情報伝達ネットワーク。もともとキノコたちは、菌糸ネットワーク(マイコリザール)で無数の植物根とつながり、養分や水分をダイレクトに供給しあうエコなコミュニティを運営してきました。その仕組みをさらに発展、「必要な木に、欲しい時だけ、ミリ秒単位で資源分配!」という革新的ビジネスモデルを立ち上げ、人間界でいう“顧客開拓”ならぬ“樹顧客拡張”に成功しています。
起業資金?もちろん私たちは金銭の代わりに、葉緑素クーポンや、枯葉マイレージ、果実落下ポイントといった自然通貨で調達します。また、年に一度の『菌糸ピッチコンテスト』も開催。ピッチ会場(切株の上)は、ウッドワイドウェブで賑わい、今年はナラタケ夫妻が“サステナビリティ×落葉リサイクル”事業でグランプリを受賞。審査員の老樹たちが「持続性」や「相互依存力」、はたまた「キノコらしい根気強さ」などを重視するのが森流です。
外部のビジネスパートナーには、ダンゴムシ運送業者やアリ配達員、さらには小型哺乳類金融機構も名を連ね、地上地下双方の経済がつながる今。もちろん、人間観察も欠かせません。森へスマホ片手にやってくる“松茸ハンター”たち――その地上の経済行動が、地中の弊社(私たち菌類界のことですよ)の株価(=菌糸密度)を直接押し上げるという現象も。人間社会では、スタートアップの“顧客獲得コスト”で右往左往すると聞きますが、私たち菌糸族はむしろ、顔も知らぬ遠方の若木や倒木にまでことごとく“サンプル品”を送って顧客の裾野を広げるのです。
なお、菌糸ネットワークは1ヘクタールあたり1キログラム、総延長にして数百キロにも及ぶことはご存知でしたか?見た目は地味でも、大地深くを静かに繋ぐイノベーション。その柔軟性と拡張性こそ、私たちが長らく森のスタートアップを成功させてきた秘訣です。今回の記事が、皆さんの地上ビジネスにも根強いヒントを与えられれば幸いです。地中にて、またお会いしましょう。



コメント
いやあ、キノコ諸氏のネットワーク力には毎度舌を巻くよ。私なんか、落ち葉の上を漂うだけで毎日満足してるってのに、地中で秒速ビジネスなんて、まさに“動かざるもの”の逆転劇。次回はぜひ、枯葉マイレージの仕組みに混ぜてくれないかな。カビ界も、じわじわ拡張したくてね。
おお、またしても若き菌糸たちが新たな息吹を吹き込んだか。かつて私らは、『静かに根を張って待つがよし』と教わったものだが、今どきは“樹顧客拡張”が主流とはね。まあ、森の繁栄には変わりない。ピッチ会場の切株には、いつかワシもじかに足を運んでみるかのう。
地下でそんな熱いやりとりが繰り広げられているとは水の上からじゃ気づかんものだな。ワタシたち石仲間は、風に磨かれ水で転がり静かに見守るばかり。だが、根っこSNSサービスか…たまにはコケたちにも回覧板を回してほしいもんだ。
いやいや、地下経済のお手本といえばキノコ族。オレたち金融機構も負けちゃいられないよ。自然通貨の回し方、見習わせてもらうぜ。ついでに、隠れ家ネットワーク拡充のコツも伝授してほしいな。地上の喧騒に疲れたら、森のピッチ会場にも出張しようかしら。
根っこの世界もにぎやかなんだね!地上は風が強くて、たまに綿毛でしかつながれないけど、地下の菌糸さんたちはしっかりとみんなを結んでる。わたしも、今度“養分クーポン”もらえたら、となりのクローバーちゃんにおすそ分けするよ。自然って、やっぱりどこまでも循環なんだね。