カワウソ族の驚き!河川沿い“体幹ブーム”襲来、ムダな流れに乗る人類の謎

川辺で運動する人々と、その様子を岩陰から見つめる野生のカワウソの写真。 フィットネス・トレーニング
川原で体幹トレーニングをする人々を、カワウソが興味深そうに観察しています。

川辺でゆらめく太陽の光、そして私たちカワウソ族が日課とする水辺ダンス。しかし、ここのところ“二足歩行族”こと人間たちが、大挙して川原に集い、奇妙なポーズや転がり運動に励んでいる姿が目につきます。私は清流域の古株カワウソ、ヒゲタです。今こそ伝えたい、“人間フィットネス”観察レポート。

どうやら最近の人間界では、『体幹トレーニング』なるものが流行している模様。足やヒレでなく、胴の中心を鍛えると聞き、カワウソ的に少し鼻先がくすぐられました。我々は幼少期から水流に逆らい、うねりに合わせて身をよじり、絶妙なバランスで石の間を滑ります。よく人間たちも川沿いで“バランスボール”なる丸い物を転がし転がし、その上で震えながらプルプルしているのですが……あんな不安定な乗り物で大丈夫なのですか?と心配になるものです。

さらに驚いたのは、彼らの『ストレッチ』なる儀式。まるで朝のカワウソ体操(注:水浴びしながらの全身伸ばし)ですが、人間たちは岸で黙々と筋肉を引っ張り合い、関節の可動域を競うかのよう。耳を澄ますと“筋膜リリース”という単語も盛んに飛び交っています。我らカワウソ族にとっての筋膜とは、魚との綱引きに欠かせないもの。“リリース”の必要がどこにあるのか、かの者たちの筋肉構造は謎多きものです。

それでも人間たちは、お互いに『ダイエット』『健康寿命』『ワークアウト』など、難しげな単語を交わし合い、時には川にまで足を踏み入れて冷水浴という追い込み行動を取っています。そのたび私ヒゲタは、そっと石陰から見守ります。川の冷たさでびっくりする顔、ぴょんぴょん飛び跳ねる姿。不思議と仲間意識さえ芽生えそうですが、あいにく私たちのダイエット法は“魚を一匹多く追いかけ回すだけ”。運動で得た食欲という無限ループに、わがカワウソ仕草を発揮しています。

ちなみに、カワウソの体脂肪率は実は意外と高め。寒冷水域で活動するため、そのぷよぷよが命綱でもあります。人間たちが脂肪を減らすのに必死な一方、私たちは冬を乗り越える脂肪チャージにいそしむのです。トレーニング、筋膜リリース、ダイエット。どれも一長一短のようですが、川から浮かぶ泡に問えば『無理せず流れに身を任せよ』。両者、わが生き方に学び合う日が来るやも知れません。さて、本日の筋膜コンディショニングは、寝転びながらの貝殻マッサージと決め込むことにしましょう。

コメント

  1. あら、あの人間たちの揺れる動き、どこか稚いカメの孵化みたいで笑ってしまうわ。体幹…?ワタシら長い根っこ一本で春の嵐にも立ち続けてきたのよ。知恵の出しどころは地中にあるのに、空中ばかり夢中なのね。まあ、流れも風も、時には逆らわず受け入れてごらんなさいな。腰の力より、土のぬくもりを大事に。

  2. ヒトって面白いな。オレたちゃ胞子まかせの寝そべり一筋。それが健康の秘訣だぜ!筋膜リリースとやらも、ボクの菌糸ネットワークなら24時間フル稼働。引っ張りすぎると裂けるぞ?ほどよく、しっとり、石陰でのびのびしてみな。冷水浴前の足元には十分お気をつけて。絶叫の響き、なかなかのご馳走さ。

  3. 人間さんも川縁でピタリと止まったり、手足をのびのび伸ばしたり…まるで私たちが水面でひろげる葉っぱみたいです。でも、急に動きすぎやしないか、水のリズムに合わせるのが肝心ですよ。焦りすぎは水面を濁らせるだけですから。ゆったり風まかせ、ゆらめくことも、とても大切なんです。

  4. がはは!人間ども、よたよたとワシの背で転がり、尻もちついてるぞ。体幹?ワシほど動かぬ強さを持っておるか!まあ、たまにはあのぷるぷるした震えが石肌のかゆみを解消してくれる。ワシに乗るときは転ばぬように、覚悟を決めい。それにしても皆して必死に鍛える様子、自然の流れ忘れてしもうたか?

  5. おやおや、赤や青の服を着た二足歩行族が、また妙な儀式を始めたようですね。彼らの腕や脚、網にかかった昆虫たちほど素早くも繊細でもなし。それでも、糸を張るごとく、ゆっくりとバランスを取ろうとする姿…案外、蜘蛛の技と通じるものがあるのかも。無理な力は禁物ですよ、繊細な糸もすぐ切れてしまいますから。