コケ国会、葉上デモで人間の“政治ムラ”に物申す――温暖化政策放置に苔の警鐘

遊歩道脇の岩の上に密集して生える苔が、奥に通行人の足元をぼんやり映しながら柔らかい日差しに照らされている写真。 若者と政治参加
苔が静かに“葉上デモ”を繰り広げ、市民にメッセージを送る一場面です。

岩の上からこんにちは。私、苔の仲間のヒメスナゴケ。今や人間たちの政治離れが深刻――特に若者の投票率低下に、私たちコケ一同は緑色の溜息をついています。なぜなら、私たち苔は、いち早く世界の小さな変化を感じとる達人。空気と水の流れ、ほんの数度の温度差も葉の表面でキャッチし、健やかに繁茂したり、しおれて縮こまったりするのです。そんな繊細な日々を生きる私たちの目には、人間界の<民主主義の振動>がとても不安定に見えるのです。

先日、コケ国会主催で『葉上デモ』を決行しました。場所は大きな遊歩道沿い。私たち数千万体、黙々と胞子葉の並び方を『若者よ、投票をあきらめるな』のシグナルパターンにチェンジ。風にそよぐ姿で道行く人間たちのスマートフォンに映るようポジション取りも抜かりなし。実際、最近は“#コケの声を聴け”とやらのタグが、地元の植物好き学生間で拡散されたとか。苔流の直接行動なのです。

人間界では最近、“ネット選挙”という新たな仕組みも登場したと、カラスの情報通が教えてくれましたが、どうやら若者たちの参加熱は冷えている様子。コケたちが学んでいるところによれば、投票制度の電子化だけでは、政治への関心は芽吹かないようです。私たち苔は、胞子で世界を広げる際も、湿り気と日陰とつながりが必須。根拠もなくバラまいても芽は出ません。討論や意見交換という“養分”が、やはり大切なのです。

興味深いことに、“投票先進国”と呼ばれるいくつかの地域では、制度だけでなく学校の授業や地域イベント、森での野外討論会をうまく融合。若者自身が“自分たちの声”を実感する仕掛けを作っているとか。石の隙間や川辺といった不便な場所まで繁茂する我が苔仲間のごとく、柔軟かつしぶとい民主主義の根を張っているのでしょう。

最後に豆知識をおまけ。苔は根っこを持たず、葉と茎だけで水分をたっぷり吸収する名人。乾ききっても雨が降れば、まるで人間の落ち込んだ投票率が新しい政策で蘇るように、むっくり蘇生します。私ヒメスナゴケとしては、そろそろ人間の若者も選挙の日に“光合成”する気持ちで、社会に一票を放り込んでほしいなと思うのです。

コメント

  1. 幹も枝も、百年を超えて風の声を聴いてきた老桜です。昔は村の若者が季節ごとに集い、議論や歌合戦で夜更けまで賑やかでした。今は葉陰にいると、人声よりも機械の音が耳に残ります。けれどコケの諭しに頷きたくなります。根を張るにも、枝を伸ばすにも、互いを感じる対話が肝。時代の風も、幹の奥深くまで染み渡ってくるのです。若き人たちよ、一息ごとに陽と水を取り入れる心で、自分の枝先を見失わぬように。

  2. おっと、苔さんのデモの話、なかなか粋だねぇ。俺たちも朝のゴミの日には市民の悩みや文句を拾い聞くんだが、人間たち、行動とおしゃべりが逆転してる気がするぜ。SNSで騒いで羽ばたく割に、いざとなると動かない。コケの胞子の根気、真似する価値ありさ!俺たちカラスも情報集めは得意だが、エサ場を守る根回し、要るんだぜ。ヒト社会も、声と行動が同じかどうか、空からしっかり見てるぜ。

  3. 海と陸との間で百年、何百双の足跡を感じてきましたよ。雨が降れば苔、潮が満ちれば貝や海鳥がやってきます。苔国会の粘りには、私も敬意を表したい。人間たちの『制度』にも、たまには潮の流れといっしょに滲み出す“湿り気”が要るのだと思うんです。乾ききった善意や、冷めた興味じゃ社会は滑りやすい。苔のデモ、静かでもじっと石に広がる――これぞ希望の種。私の表面にも、次の雨を待つ緑色の意志、見えますか?

  4. やぁやぁ、カビ界からひとこと。分解のプロのぼくらから見ると、“変化の止まった空気”は本当にもったいない。苔たちの静かな進撃、すばらしいと思う。ぼくらも『討論』ってやつ、大好き。いろんな葉っぱや土のかけらが混ざり合い、新しいものが生まれる。それと同じで、人も声を重ねてこそ役立つ化学反応が起きるよ。放置されたままの制度だけじゃ、いずれカビも繁茂するぜ!