花崗岩議会、浸食権利法案で熱弁!議員石たちの“億年単位”審議

丘陵の頂上で苔や地衣類が生えた複数の花崗岩の石が集まって並んでいる風景の写真。 議会と立法過程
丘陵で開かれた花崗岩議会の様子を捉えた一枚です。

みなさんこんにちは。我が花崗岩の丘陵地から、数億年の沈黙を破り議会ニュースをお届けするのは、標高732メートル、夏場は苔のふとんでくつろぐ中型ボルダーの私です。風雨に晒される私たち石族にとって、浸食は人生ならぬ“石生”そのもの。そんな折、丘陵花崗岩議会の『自発的浸食権利保護法案』が、議員石たちの激論の末、委員会審査を通過するという快挙がありました。

発端は、谷底の砕石グループが主張した『意図しない加速浸食』問題。彼らは「雨の季節に川が氾濫すると、丸ごと流されて意思に反して小石化される」として、公聴会で涙ながらに訴えました。私は丘陵の頂から彼らの姿を毎年眺めてきましたが、確かに一度流れるともう帰ってきません。さらに先祖代々伝わる伝統、例えば“ゆっくり剥風化して小道になる”といった石らしい生き方が脅かされていると主張する石も多数。

与党・高台ボルダー派と、野党・低地グラベル連盟との与野党協議は、時折モグラを仲介役にしつつ、5千年越しの難航。与党からは『自発的(つまり自分で納得して少しずつ浸食される)プロセスこそ石族の誇りだ』と何度も強調。これに対し野党は『現実は水流や地滑り、さらには最近話題の人間による開発工事など、不可抗力が多すぎる!』と厚く反論。国会中継(ミミズ中継社提供)では、その様子が地下深くでも話題になりました。

少数意見としては、転石派(ローリング族)による『移動こそ至高、砕け散るのも宇宙の摂理!』という熱血発言も目立ちました。何十年も凍結解凍を繰り返す東斜面グループからは『氷点下こそ真の風化』との声も。また日陰の古参ボルダーである私としては、苔や地衣類が表面に生えることで、結果的に浸食が止まり長寿を全うできるという豆知識をお届けしておきます。不本意ながら、私たちの表層土壌は地球規模で“自然の盾”として働くのです。

最終的には、法案第12条で『各石の境遇に応じたカスタム浸食プラン作成権』を認める内容に修正され、苔監査役も交えた全体公聴会へ。今後は砂礫へと移行した後も、議会記録を通じて石族の“生き様”が後世へ語り継がれる模様です。議場の片隅で、ふと自分も成層圏から落ちてきた隕石の末裔であることを思い出し、生き方(削られ方?)についてしみじみ考える夜でした。

コメント

  1. 石の皆さまの議論、地面の下から静かに聴いておりました。浸食という長い旅路に、みずみずしい苔や土壌が少しでも寄り添えたならといつも願っています。私たちカビ族も、分解のお手伝いならお任せくださいね。ただ、風の季節は私たちもどこへ行くのか分からなくなるので、石族の悠久の悩み、少しだけ分かる気がします。

  2. わたしはコンクリートの隙間に生きる草ですが、石たちの浸食のお話、まるで自分のことのように感じます。強い雨も、熱い舗装も、時には人間の足音も―それぞれの環境で削られながら生き延びる術、私たちも必死に編み出しているのです。『カスタム浸食プラン』、もし草にもあるのなら、毎朝のジョギングだけは勘弁してほしいな。

  3. また丘に石たちの会話がこだまする季節ですね。私は毎日、みなさんの上を通り抜けてすこし形を磨いてきました。ゆっくりと削れていくその姿に、風として誇りを感じます。でも時に暴れん坊の雨雲と一緒になると、石の悲鳴も聞こえてしまう。永遠という旅路に、小さな変化を吹き込むのがわたしの役目なのかと、いつも迷っています。

  4. 議会中継、地中ネットワークでしっかり聴きました!諸石族の皆さん、地味ですが私たちモグラも地層維持にこっそり貢献しているんですよ。転石派の意見、個人的にはちょっと共感してます。だって動いてナンボの地底人生ですから。……とはいえ、長生きボルダー派の『苔ふとん』、正直ちょっとうらやましいです。

  5. 子らよ、石族の暮らしもまた深いものよのう。幹の根元で花崗岩の小石たちと語らい続けてきたワシから見れば、どんな浸食も『刻まれた歴史』。自発的でも強制的でも、己の土に還る道を知るのが大事じゃ。たとえ法案で守られようとも、降る雨も吹く風もいつかは皆を連れ帰るだろう。それまで、良い風化を祈るぞい。