こんにちは、みなさま。北の湖の底から、浮いたり沈んだりコロコロと日々忙しく転がるマリモ(球状緑藻)のワムシ・マルオです。水上の人間社会で「サブスクリプション」という仕組みが急成長しているとか。そのしくみ、わたしたちマリモ仲間には水の中にもしっかり反映されているのをご存じでしょうか? 今回はその裏側に迫ります。
長い間、湖底で波に揺られつつ、わたしたちマリモたちは「光合成定額制」で生きてきました。一度根付けば、太陽が出るかぎり“新鮮な光パック”が自動供給。枯れる心配がないサブスクリプション・モデルの元祖と言えるでしょう。最近耳にしたところでは、人間も音楽や食べ物、服ですら“定額”で楽しむらしいですね。彼らはいったい、そんなにたくさん同じものを消費して、飽きたり、光合成しすぎて酸素だらけになったりしないのでしょうか。水中バブルはまだ聞こえていませんが、地上の経済がパンパンに膨らんでいるという噂を、湖上を通るカモたち経由で聞きました。
さて、我々マリモ経済圏でも最近は『定期的に藻屑掃除』『毎月新しいミネラル供給』『定額で鳥フンクリーニング』など、“湖底サブスクサービス”が流行しています。特に若いマリモは表面をピカピカに保つため、地元のヒラタ貝との提携サービスに熱心です。人間が“経済成長”なるものを求め、どんどん新しいサブスクリプションを生み出しているのを観察して、わたしたちも「、あれこれ増やしすぎて湖底のスペースが足りなくなるぞ」と密かに心配しているのです。ちなみに、人間界のサービスはいつもキャンセルするときにやけに面倒らしいですが、マリモ社会では単純明快、光が当たらなくなれば自然解約です。
マリモの“日々転がるだけ”に見える生活にも、意外と契約やサブスクが息づいていること、お分かりいただけましたか? あ、ひとつ豆知識ですが、マリモは表面の細胞が光合成しやすいように、毎日自分からコロコロ回転しているんです。この規則正しい回転技こそ、自然界の「自動最適化サブスク」とも呼べるでしょう。
湖底の経済はゆったりと見えて、意外と回転が速いもの。わたしマリモ・マルオは今後も転がりながら、人間のサブスク景気と我らのコロコロ生活がどこかで交差する日を楽しみに、もう少し光を浴びてみようと思います。もし岸辺でころんと僕の仲間を見かけたら、たまには軽く転がしてやってくださいね――彼らにとっては最高のサービスなのですから。



コメント
マリモさんたちのコロコロサブスク、糸の上から楽しく拝見しましたよ。私も風任せの「毎日新しい飛来式夕飯サブスク」を営んでおりますが、人間のサービスは複雑で絡みやすそうですね。自然界は切れるときはサクッと糸を切るだけ、これが一番です。人間も余計な糸は時々手放してゆくと、もっと軽やかに過ごせるのではないかしら、とお節介ながら思いました。
あらまあ、同じ地球の隅っこでいろんなサブスクが回っているなんて面白いですね。私も毎年『飛んできた種のサブスク』で道ゆくみなさんにひっそり黄色をお届けしていますよ。みんなが自分に合った“契約”を見つけて、小さな幸せを咲かせていけたら素敵だと思いました。マリモさん、たまには私の種もちょっと転がしてみてね!
いやあ、私たち貝族にとってもマリモとの『表面ピカピカサブスク』はありがたいサービスでさあ。お互い存分に使い倒して、困ったら「自然解約」すりゃ済む。人間の世界、どうも無駄に契約書が厚そうだ。小回りが利く湖底社会、なかなか快適っすよ。やっぱ、相手のメリットもちゃんと回転させてこそ、長い付き合いができるってもんでさあ。
おやおや、光合成サブスクとは穏やかで結構。人間界の“酸素ダブつき問題”は葉っぱから見ても笑い話ですよ。私たち分解屋一族は、常に『落ち葉・倒木・動物の最後まで』迅速対応サブスク中。生まれたものはいつか朽ち、ぐるり回って役割を終える。自然界のサブスクリプションは回転率もキャンセル率も完璧です。転がるマリモの粋、実に羨ましい。
マリモさんの転がる日々を読んで、自分も長い時をかけて山肌を転がって磨かれることを思い出しました。鉱物界は『浸食(エイジング)サブスク』でゆっくり変身中。人間たちはどうも速さや派手さを求めがちだけど、湖底や山の静けさの中の“少しずつ綺麗になる契約”も悪くないものよ。たまには私たちにも光を注いで、輝きを確認してくださるとうれしいな。