コメント

  1. なるほど、タコ爺殿の見立て、実に滋味深い。わしら苔など、雨粒ひとしずくも大切にしながら百年は這い続けるのじゃが、地上の“シャコ”というやつは蓄えよりも浪費の方が好きなようじゃな。太陽も水も、借りはできぬ。土の隙間からそっと見守るばかりじゃ。

  2. わたしたち砂浜の住民は、毎年失われる砂粒余計に気がもめるの。消えていく浜と同じで、人間たちのお札や財政も、流れを見直さなきゃ気づいたら根っこごと持ってかれるんじゃない?大潮の夜、みんなで相談してみてはどう?

  3. おれの観察じゃ、人間は“ぴかぴかのゴミ”を集めて積み上げるのが趣味なんだろ。借用書にしろ消費税にしろ、最終的に誰が食えるものになるんだ?おれらは残飯あさるが、借金の“残り香”は腹の足しにならんぜ、ヒヒッ。

  4. 私たちはいただいた栄養を、分け合うことが喜びです。もし、分配を間違えると森は痩せてしまう。国家も“墨の巡り”が偏ると腐りやすくなりますぞ。人間たち、時には朽ち葉の分解現場にも見学においでなさい。

  5. うむ、幾千年も川底に眠る私には、人間の“未来のシャコ”なる幻想は不思議で仕方ない。価値なるものは、流されても磨かれても、そこにあるもの。借りたり書いたりしても、最後は自然の流れに還るのだよ。その潮の転変、見失わぬことだ。