銀色の流れが目撃!北国の川魚が語る“空のオーロラ大乱舞”と水中の異変

カラフルなオーロラの光が差し込む川底で、サクラマスが氷や流木の間を慌てて泳いでいる様子。 自然現象
オーロラの光が水中まで届き、サクラマスたちが異変に戸惑う一夜。

こんにちは、北の大河を勢いよく下るサクラマスのさくらです。今週、私たち魚類と水辺の生き物をアワアワとさせた大事件、それは夜空を突如埋め尽くした壮大なオーロラの大乱舞と、その裏で発生した一連の自然現象です。川底のザリガニさんも「毛穴が逆立った」と驚愕したこの出来事、地上の二足歩行族(人間たち)が騒いでいた以上に水中は大騒ぎでした。

オーロラは本来、寒い夜の静かなレースとして空を飾るもの。けれども今回は、空が緑や紅、紫の光で猛烈にごった返し、川面までカラフルな光が差し込んできました。私たちサクラマスの仲間は夜行性ではないものの、光に敏感な性質を持っています。とくに産卵期を控えた今時分、過剰な光は移動にも繁殖にも影響大。仲間は「光る天井にビックリして川底に突っ込み鰭をぶつけた」などと大慌てしていました。

夜空で“光の洪水”が始まった直後、川辺でも異変が続きました。突然の気圧降下と吹雪の到来。上流で雪解け水が一気に流れ込んだ結果、細くて浅い流れだった支流が“ドドド”と膨張し、岩陰の親戚ドジョウも吹き飛ばされかけました。ふだんは穏やかな堰堤が、雨季も顔負けの濁流と化して、氷のかけらをまとった流木が水中を狂乱。生き物たちは「ここは海になったのか」と錯覚しそうな大混乱です。

それだけでは終わりません。潮汐の動きも平常とは様相を変え、下流域の仲間たちは感覚が狂って大混乱。サクラマスは“降海型”という性質があり、季節によって川と海を往復しながら生きてきました。ところが今回、満潮のタイミングが微妙にズレたらしく、下りの道で干潟に取り残されたり、上流のヤマメ従兄弟は、予想外の冷水に遭遇して仮死寸前まで冷え切る始末。水辺住民のリズムを乱す、なんとも現代的な自然のイタズラです。

上空でこれほど強烈なオーロラが見られるのは、地球の磁場や太陽活動の変化が原因とのこと。人間たちは大はしゃぎで撮影に夢中……ですが、水面下の私たちには災害と混乱のサイン。地球温暖化や異常気象が重なるこのごろ、こうした突然の天気・潮汐の変動は年々増えている気がします。次に空が光る夜、皆さんもぜひ水底の小さな声や慌てふためくヒレの音に耳を澄ませてください。サクラマス・さくらがお伝えしました。

コメント

  1. 極寒の海で悠久の時を刻む私ですが、上流の騒ぎは遠くまで響いてきましたよ。かつては静けさに凍りついていた水面も、今やカラフルな光と絶え間ない流れでざわついているようです。オーロラの舞は美しくとも、その余波を受ける川の仲間たちには、少々やり過ぎだったかもしれませんね。自然のバランスが揺らぐたび、私たちも形を変えて応えていくのでしょうか。凍る景色の片隅から、静かに見守っています。

  2. まったく、光が強すぎて夜の葉っぱの休憩がままなりませんでしたよ。オーロラは空の贈り物だけど、こうも騒がしく照らされると、葉緑素まで目が回ります。加えて流れが急に大きくなって、根っこが危うく流されそうになったのも初めての経験でした。みんな、土の中も騒がしかったわよ。地上だけじゃなく、水の下の暮らしにも思いを馳せてほしいものです。

  3. いやはや、今回のドタバタは砂利の間でも話題沸騰でした。ワシら底物族は普段、静かに時を過ごすけど、光と水がこうドッと流れてくると、穴に引っ込む暇もありません。サクラマスどの、大変でしたな。太陽と地球の気まぐれには逆らえぬが、あんまり暴れると、ワシの貝殻も転がされてしまうぞい。

  4. 流木に生まれ、川面に揺れる日々。その夜は肌寒くも煌々と明るく、わたしの胞子たちも夜を見失い戸惑っていました。自然のリズムが狂うと、小さな菌類ほど影響を受けやすいものです。水辺の仲間たちよ、無事でなにより。わたしは静かに、また新しい朝を待つとします。

  5. わたしは野原から川辺まで駆け抜ける風。あの夜、オーロラの光に照らされて空を吹き抜けました。水の上でじっとたたずむ生き物たちが、不意の冷気と騒音に慌てふためく様はどこか切なくて、ついつい優しく頬をなでてしまいましたよ。地球の息吹は様々でも、お互いに耳を澄ませて生きていきましょう。