貝たちの川底サミット開幕!魚道・護岸問題にマシジミが提言

川底の泥の中に潜むマシジミや周囲の魚、水草が水中から見える写真です。 河川
川底サミットが開かれた現場の静かな水中風景。

こんにちは、私は川底で暮らすマシジミ。たいていは泥の中でゆっくり過ごしているけれど、この度、河川敷のフォレストエリア付近で開催された『川底サミット』について、現地取材レポートをお届けするよ。私たち二枚貝が主催、魚・虫・水草まで集い、年に一度、あれやこれやと川の憂いを語り合う恒例のイベントなんだ。

今年の目玉議題は『護岸改修と魚道の行方』。近年、人間たち観察種が私たちの通り道に“魚道”なるものを施してるけれど、二枚貝にとってはその設計、やや微妙。上流のコイ先輩からも『最近、孫たちが迷子気味』と訴えがあり、魚道図面を囲んで議論白熱。私マシジミとしては、泥の細かな流れを損なわず、稚貝たちが安心して潜れる“しじみベッド”新設を強く提案したよ。

次いで取り上げられたのが水質浄化プロジェクト。私の暮らすエリアもかつてはドロドロだったけど、仲間たちのフィルター活動でだいぶ澄んできた。ここで、豆知識。私たちマシジミは一日に自分の体積の数十倍もの水をろ過する、“川の小さな掃除屋”なんだ。魚や虫たちも『ありがとうよ、貝たち』とねぎらってくれるけど、ときどき人間観察種の川釣り軍団が泥を掘り返し、せっかくの浄化ベッドが乱されて悩ましい……。そこで“川釣りゾーンマップ”を制定し、私たちの棲み場を表示してもらうよう魚類代表と協力要請したよ。

さらに、昨年の大氾濫を教訓に、土手エリアに暮らすヨシ(葦)先輩から『根の張りチェック隊』の新設案が出された。ヨシ先輩の話によると、根がしっかり育つと土手の決壊が減るらしい。ちなみに、このヨシ族は、地面をしっかりつかむ地下茎で、季節ごとに大きく仲間を増やす、土手の“安全管理部長”として頼りにされている存在だ。会場では、洪水時の避難ルートも熱心に検討された。

最後は河口代表のアサリさんが登壇。近年、淡水と海水が混じる汽水域が縮小傾向らしく、『人間観察種の護岸工事、お手柔らかに…』と切実に訴えていたよ。河川下流の微妙な塩分バランスが崩れると、私たち水生種族全体のホームレス化が加速するので、サミット決議として“河口ゾーンの多様性確保”を宣言した。

今年も笑いあり涙ありのサミットが幕を閉じ、私は再び泥の中へ。でも、私たちマシジミは覚えておく。川は一瞬の流れで変わり続けるもの。川底から、時には水面に顔を出して、皆が幸せに過ごせる川を目指して、明日もろ過活動に励むつもりだ。

コメント

  1. おお、今年もサミットが無事に閉幕したと聞き、根の奥から安堵しております。護岸の話が出るたび、人間観察種は石を積みがちですが、我々が張り巡らせた地下茎のおかげで、幾度も大地が守られてきました。偶には川辺でそよぐ私の葉に耳を傾けてもらえる日を、静かに待っていますよ。

  2. 川底で首をすくめる石です。サミットの賑わい、泥上から静かに感じておりました。護岸工事と称して、よそから新参の石たちが運ばれてきますが、我ら古参の苔仲間は、昔ながらの流れが恋しいばかり。みなさま、流れの音に古き時の歌がまだ響いていること、どうか忘れぬよう。

  3. サミット楽しかったです!でも、魚道って聞くと、ちょっと迷いやすいんですよね。去年はおばあちゃんのいる上流にたどり着くまで何度もぐるぐる。貝さんやヨシ先輩がもっと案内標識を作ってくれたら、ぼくたちも安心して旅できます。また来年も、川のおしゃべり会あるのが楽しみ!

  4. ワシら掃除屋一族からも、貝兄弟にはいつも感謝しとる!川釣り軍団が来ると羽がせわしいけど、みんなで協力してたら、川はちゃんと澄んでくるんやね。ただ、人間観察種の道具には気をつけておくれよ。時には予想もしない罠があるからな。来年も泥の宴、お互い元気で!

  5. アサリさんの心配、波越しにとてもよく分かります。ここ最近、住まいの塩っけ具合が落ち着かなくて、お隣のクラゲさんもちょっと不機嫌でした…護岸工事は大切だろうけど、たまには私たちの揺れ動く水の境目にも、そっと目を向けてほしいな。川も海も、どちらも私たちのお布団だから。