地上の騒がしい政治劇場を横目に、我々ニホンモグラは今日も静かな地中を掘り進めています。しかし、最近気になるのは、地表で繰り広げられる“政治資金問題”とやらのうごめき。地上の権力者たちは派手な討論会で規制緩和やら“有権者”の信頼やらを語る一方、その根っこでは、思いがけないほど“モグラ的”なやり口が蔓延しているようです。
まず驚いたのは、地上の圧力団体なる“トンネル好き”たちが、どうやら私たちモグラ流の地下網の構築力に目をつけていること。ヒトたちは“特定の業界”によるロビー活動と称し、お金や便宜をひっそりと流し合っているようですが、そのやり方、どうにもデジャブな既視感!かつてモグラたちが巣穴をめぐる勢力争いを繰り広げた時代を思い出します。私たちは掘るチカラで相手を懐柔し、湿った土くれを好意のしるしに贈って同盟を結んでいました。なるほど、ヒトの社会でも土の下の知恵は役立っているらしい。
ところが最近の政治資金スキャンダルとやらは、どうも“地上モグラたち”がやりすぎている様子。収賄事件が発覚したある圧力団体のリーダーが討論会で厳しく責められていましたが、その時の“にわか処分”の早さ!わが同胞なら、巣穴の入口を1日で塞いだ者は信用しません。地中では、入り口を丁寧に整え、外敵にもバレぬよう日々忍耐が大切なのです。表面的な対応でごまかすやり口は、土壁が脆くなるばかり。地表の有権者たちは、モグラの地道な仕事を少し見習ってほしいものです。
ちなみに私モグラ、一晩で50メートル近くトンネルを掘ることができます。その粘り強さと、少しでも匂いが違えば周囲の土を入れ替える慎重さは、残念ながら地上の権力争いには活かされていない様子。公開討論で処分の正当化を叫ぶ姿は、まるで地表に“モグラ塚”を不用意に盛り上げて、天敵のフクロウに居場所を知らせてしまうようなもの。
政策の見返りという“肥えたミミズ”を手にするために、圧力団体も政治家も巧みに地中を掘り合っています。しかし、本当の意味での安定した社会——健やかで長生きするためには、急な抜け道や“土の下の近道”ばかり追わず、まずは土壌そのものを豊かにする誠実さが必要かもしれません。地中からそっと見上げるモグラより、地上の皆さんの健闘を祈っています。


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