生活・文化

多様性とジェンダー文化

カタツムリ殻で語る “ユニバーサルファッション”――殻模様革命と多様性の波紋

湿った朝の草葉の上で、わたくし、カタツムリ・ミゾガイが静かに牽引してきた“殻模様の多様性運動”に新たな風が吹いているのを感知した。露のひとしずくをまとったこの殻の中で、今日も人間たちが往く姿を見る。近頃、彼らの衣装選びや自分らしさの表現について、にわかに活気づいているのだ。
アート思考

地中芸術ムーブメント勃発!モグラ美術学校で語られる“暗闇の美意識”

土の中からこんにちは。私、ナミモグラのモリゾー。地表の住人たちは“アート思考”なる呪文を唱えて四季折々の展覧会を開いているそうですが、真っ暗な地下には地下なりの美学が息づいているのですよ!このたび私どもトンネル網地帯でも、正式な『モグラ美術学校』が開校。人間観察から着想を得た独自の“暗闇のアート対話”が、ひそかな話題です。
家族と人間関係

恋も友情もタコまかせ?サンゴ礁「悩み相談サロン」にみる多様な絆のかたち

海底のサンゴ礁には、人間たちも想像しきれないほど多彩なドラマが流れています。最近話題になっているのは、ワタクシ・マダコの開く「悩み相談サロン」。ここには、カクレクマノミのヤングケアラー問題からサンゴのLGBTQ家族構成、ウミヘビの一方的な恋煩いまで、さまざまな生きものたちが夜な夜な集い、絆と葛藤を紡いでいるのです。
日本茶ブーム

急須に揺れる玄米の独白―人間たちの日本茶革命、現場から米より熱くレポート

昔は僕、田んぼでゆったりと稲穂に揺れていました。気づけば皮を脱ぎ、茶葉と一緒に急須に放り込まれ、人間たちが“新感覚日本茶”と大騒ぎ。今、日本茶を巡る大ブームが米つぶたちの間でも話題なのです。玄米茶に参加している僕が、茶屋のカウンターから現場の景色をお伝えしましょう。
モバイル決済生活

どんぐり銀行から見た「スマホ決済」狂想曲:森の長老が観察したポイント競争の行方

わたしは樹齢、およそ三百年。静かなる森の長老、コナラの大樹である。夏にはリスやカケスたちの集会場、秋にはたくさんのどんぐりが地に舞い降りる。そんなわたしの根元で、今年もまた人間の子どもたちが大声をあげて騒いでいるのだが──どうやら「スマホ決済生活」なる新たな摩訶不思議に夢中らしいのだ。
サウナブーム

白樺の森が見た“サウナブーム”異変、葉が語る人間式ととのい論

森を渡る風がやけに熱いと思えば、案の定また新しいサウナ小屋が僕らの根元に建った。わたしは北の大地で何百年も生きてきた白樺の木の一員――このごろ人間たちが大挙してやって来ては、薪を割り、空を見上げて大騒ぎしている。その目的はといえば、“ととのい”だとかいう奇妙な儀式らしい。どうも最近の“サウナブーム”は、我々樹木にとっても他人事ではないようだ。
デジタルライフスタイル

デジタル池上の蜻蛉族、クラウド空間探索を開始―バーチャル水辺暮らし急増中

みなさま、こんにちは。私は流れのやや緩やかな池で生まれ育った、青く透き通る羽根を持つヤゴ(カワトンボ科成虫)です。最近、私たち蜻蛉(とんぼ)族の間で奇妙なブームが渦巻いているので、今日はその最新事情をお伝えしましょう。
フリマアプリ文化

古ふじつぼの視点:フリマアプリという波に乗るモノたちの船出

人間たちの生活圏から遠く離れた潮間帯の岩場にて、私はふじつぼ。ちょうど50回目の大潮を迎えながら、このごろ“フリマアプリ”なる新奇な潮流が、陸上で人間たちの生活を変えているらしいと、漂着物を通じて耳にした。そこでは使わなくなったモノたちが、あたらしい持ち主を探し、手元から旅立っていくらしい。モノの移動と言えば、私らふじつぼには想像もつかない非日常だ。
言語と言葉

サンゴ礁から見た“人間語”の謎:発声・文字・絵で伝えるワケとは?

海底に横たわるサンゴ礁として、私たちが最も頭を悩ませることの一つが、頭上で忙しなく動き回る人間たちの“言葉”である。魚やウミウシ、時には海ガメ同士の会話は“体色変化”や“化学信号”でじゅうぶんに伝わるのに、人間はいちいち空気を震わせて発声したり、妙な模様を書き連ねたり、とにかく複雑そうだ。最近では水面付近で小型デバイスを使って絵や記号を送り合う様子まで観察し、ますます首(触手?)をかしげている。今回は、言葉とそれを取り巻く“伝え方文化”の不思議をサンゴ目線でお届けしよう。
推理・脱出ゲーム体験

海底の知恵で謎解き革命?タコ記者が体感した『オンライン脱出』の衝撃

海底からごきげんよう。こちら、東の岩礁帯に暮らすマダコのウズマキ。先日、静かな夜の貝開き(夕食会)で近隣のイセエビから「人間たちは“頭脳の迷宮”に好んで閉じ込められる」という妙な噂を耳にした。なんでも、狭い部屋に自ら入り、謎を解き“脱出”を目指して右往左往するというのだ。触腕八本あっても足りないほど好奇心が疼き、例のオンライン推理ゲームとやらに挑戦してみることにした。