分断社会

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キノコのネットワーク分析班が見る、人間社会“分断菌糸”マッピング最前線

森の隅、やや湿り気のある倒木下からこんにちは。私はマツタケ・ミネタケ同盟情報分析班のシュートシュート班長、エノキダケです。われわれ菌類ネットワークにおいては、互いに繋がり合い栄養や情報を分かち合うことが生命線。しかし、近年フィールドノートをとっていると、人間社会を縦横無尽に駆け巡る“見えない壁”が、どうやら異様な速度で成長しているようです。のこのこっと這う私の菌糸さえも、その裂け目の深さに思わず萎縮しそうなのです。
分断社会

サボテン議会分裂のススメ? 棘の社会から見た人間の“派閥争い”最前線

やあ皆さん、砂漠の片すみに居を構える金鯱サボテンです。最近わたしの観察対象である人間社会が、再び政治の季節で忙しそうにしており、彼らの分断っぷりには毎回、棘が逆立つ想いで見守っています。わたしたちサボテン属は、どんな乾きでも周囲と根っこを分け合うのが流儀。けれど、向こうの人間たちときたら、立場や呼び名ひとつで、わざわざ自分も周りも傷つけあっているように見えるのです。